2024年4月19日〜21日(現地時間)、世界耐久選手権(WEC)第2戦イモラ6時間がイタリア・ボローニャ近郊のイモラサーキットで行われる。3月に行われた開幕戦カタールではポルシェ勢が表彰台を独占。激戦が予想されていたハイパーカークラスはこのままポルシェの独走となるのか、開幕戦で5位に終わったトヨタの反撃はあるのか。世界の名だたる9メイクス19台のプロトタイプカーが威信を賭けて戦う、壮大なレースの第2ラウンドが始まる。

注目は新しいエアロダイナミクスでのぞむプジョー

3月に行われた開幕戦カタール1812kmは、序盤からまるでスプリントレースのような激しい戦いになった。決勝レースはポルシェ勢の表彰台独占という結果に終わったが、レース残り2周までプジョーが2番手を走行、キャデラック、フェラーリ、トヨタも差なく続くなど、レースは混戦模様だった。

第2戦イモラ6時間も予断が許されない状況だが、そんな中での注目は、ついにリアウイングレスコンセプトを封印して新しいエアロダイナミクスでのぞむプジョー。リアウイングレスで戦った開幕戦でも好調であっただけに、今回の改良でどこまで進化してくるか、そのポテンシャルは不気味だ。

画像: リアウイングを備えた新しいエアロダイナミクス、新しいカラーリングで第2戦イモラ6時間にのぞむプジョー9X8。

リアウイングを備えた新しいエアロダイナミクス、新しいカラーリングで第2戦イモラ6時間にのぞむプジョー9X8。

一方、カタールで重量ハンデに苦しみながらも2台揃って入賞を果たしたトヨタも、アップデートを加えて、表彰台への返り咲きを目指す。イモラ6時間を前に性能調整BoPが発表されており、これによってレース展開がどう変わるかも興味深い。

ちなみに開幕戦の決勝レース後、4位でチェッカーを受けたキャデラック2号車に失格という裁定が出されたため、トヨタの7号車が5位、8号車が8位に繰り上がり、トヨタはマニュファクチャラーズ選手権2位につけている。

【参考】2024年WEC世界耐久選手権開幕戦カタール1812km 決勝 正式結果

1位 6 ポルシェ 963・ペンスキー(エストレ/ロッテラー/バンスール) 335周(9h55m51s926)
2位 12 ポルシェ 963・ハーツJOTA(スティーブンス/アイロット/ナト)+33.297s
3位 5 ポルシェ 963・ペンスキー(キャンベル/クリステンセン/マコヴィッキィ) +34.396s
4位 83 フェラーリ 499P・AFコルセ(クビサ/シュワルツマン/イエ)+1周
5位 7 トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/ロペス)+1周
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8位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+1周

2024年世界耐久選手権(WEC)第2戦イモラ6時間ハイパーカークラス エントリーリスト

2 キャデラックVシリーズ/キャデラックレーシング
5 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
8 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
11 イソッタティーポ6-C/イソッタ・フラスキーニ
12 ポルシェ963/ハーツチームイオタ
15 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
20 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
36 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
38 ポルシェ963/ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P/フェラーリAFコル
51 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
63 ランボルギーニSC63/ランボルギーニ・アイアンリンクス
83 フェラーリ499P/リシャール・ミルAFコルセ
93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
94プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
99 ポルシェ963/プロトンコンペティション

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