そもそも軽いA110が、さらに過激な「R」に進化?
第一特集パート1をメインキャッチはそのものズバリ!の「軽いは、楽しい。」
![画像: 一般道、高速道路、ワインディングに至るまで、さまざまなシーンでチェック。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/05/14/4d278f27798fc611c84dc86b10fe3131d0babe82_xlarge.jpg)
一般道、高速道路、ワインディングに至るまで、さまざまなシーンでチェック。
クルマの価値を高める=それに見合ったパフォーマンスを高めるための高出力化は同時に、ボディをはじめとするシャシまわりの強化やトラクション性能を高めるための各種制御メカニズムの追加、タイヤ/ホイールの大径化、さらにはブレーキ系のポテンシャルアップといった「重量増」につながるファクターがてんこ盛り。
「今日のクルマといえば前からだけでなく側後方からの衝突安全基準をクリアする必要があり、先進運転支援機能の搭載やインフォテインメントの充実、それに伴うハーネス類の増大やなんや・・・と、ともあれ軽く作ることが難しくなっている」と、特集の筆者である自動車評論家 渡辺敏史氏も語っています。
![画像: ダッシュボード/センターコンソール/ドアパネル/ステアリングなど、インテリアはマイクロファイバー素材で包まれている。バックミラーレス、ドアハンドルの代わりに布製ストラップが装備されるなど、その印象は十二分にスパルタンだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/05/14/098397a7c164fb8748ffdbf540f4bd4d2771724f_xlarge.jpg)
ダッシュボード/センターコンソール/ドアパネル/ステアリングなど、インテリアはマイクロファイバー素材で包まれている。バックミラーレス、ドアハンドルの代わりに布製ストラップが装備されるなど、その印象は十二分にスパルタンだ。
アルピーヌA110はそもそもの成り立ちからして、1100kgちょいという現代のクルマとは思えない軽さが、スポーツカーとしての最大の武器となっていました。
単純に重量が軽いということは、無駄な剛力は必要ないし、入力に対する反応もまたより鋭くなり、結果として重量級の大柄ハイパワーモデルにありがちな「よっこらせ」という挙動ラグを感じさせない「自然な一体感」につながります。これまたシンプルに「操る楽しさ」が違ってくるわけです。
2022年10月に日本で発表された「A110 R」は、カーボンパーツを多用することで、さらにその「違い」を際立たせたモデルでした。車両重量は、素のA110に対して約34kg軽く、「ラディカル(過激)」という評がぴったりのエッジ感は素晴らしいものがありました。