日常性を損なうことなく、一歩先の領域へ
たとえばインテリアの設えひとつとっても、ヴェローチェがスポーツレザーなのに対してクアドリフォリオはスペシャルなレザー/アルカンターラコンビとなる上に、カーボンインサートのアレンジが加わります。シートはスパルコ製カーボンバケットタイプ、加飾もカーボンパネル(3D仕上げ)となります。
![画像: 12.3インチのデジタルクラスターメーターを採用。「エボルブド(Evolved)」「リラックス(Relax)」「ヘリテージ(Heritage)」に加え、「レース(Race)」の選択が可能となっっている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/05/19/a10e22f86df0c07dc9925a332ec8833a16fecfe5_xlarge.jpg)
12.3インチのデジタルクラスターメーターを採用。「エボルブド(Evolved)」「リラックス(Relax)」「ヘリテージ(Heritage)」に加え、「レース(Race)」の選択が可能となっっている。
もちろんヴェローチェの質感に不満を感じることは、ないはずです。アルミニウムスポーツペダルやキックプレートなどは共通、オーディオも変わらず、極上のharman/kardonプレミアムオーディオシステム(14スピーカー/900Wアンプ)が奢られています。とはいえもしも乗り比べてみたならば、キャビンの雰囲気が少し違っていることがわかるしょう。
絶対的な速さではなく、操る楽しさといった感性面でもクワドリフォリオには特別な装備が設定されています。アクティブサスペンションやALFAシャシーメイドコントロールは、日常的な快適性を犠牲にすることなく、とびきりのスポーティ感を楽しませてくれるはずです。
![画像: 2023年12月の仕様向上で、ドライバーの意図したとおりの走りを実現する「メカニカル LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)」をクアドリフォリオとして初めて搭載した。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/05/19/537fe110623e9c7f59723f403d5a4b5aace76619_xlarge.jpg)
2023年12月の仕様向上で、ドライバーの意図したとおりの走りを実現する「メカニカル LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)」をクアドリフォリオとして初めて搭載した。
クアドリフォリオではさらに、一歩踏み込んだ先の領域での安心感が違ってきます。ALFAアクティブトルクベクタリングや、メカニカルスリップディファレンシャルといった、より積極的なドライバビングに応える装備も万全。チューニングが施されたスポーツブレーキもまた、意のままにクルマを操るためにこだわり抜かれたデバイスです。
本誌6月号の特集ではレクサスの特別な1台「IS 500」とともに、フラッグシップスポーツサルーンとしてのジュリア クワドリフォリオを比較試乗しています。自動車評論家 大谷達也氏によって、五官にもたらされるさまざまな「感動」がつぶさに物語られているのですが、そこから見えてくる(聴こえてくる?)のは「音」の魅惑なのでした。
V6ユニットとツイン デュアルエキゾーストが奏でる「官能的なサウンド」は確かに、クアドリフォリオのオーナーだけが味わうことができる恩寵と言えそうです。
![画像: デビューして以降も、熟成が進む。とくに今回の取材では、持ち味の俊敏性はそのままに、快適性が向上していることが確認できた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/05/19/0f589d0fa8735fff88b227cd1fd40c95945731e8_xlarge.jpg)
デビューして以降も、熟成が進む。とくに今回の取材では、持ち味の俊敏性はそのままに、快適性が向上していることが確認できた。