ホンダが展開する事業には、二輪/四輪/パワープロダクツがあるが、こうした3本柱に加え、モータースポーツの魅力を「見て、触って、体感する」を目的としたイベント「Enjoy Honda 2024」がモビリティリゾートもてぎで開催された。ここでは「パワープロダクツの世界」を中心にレポートする。(文:千葉知充 写真:永元秀和 TEXT:Tomomitsu Chiba PHOTOS:Hidekazu Nagamoto 「Motor Magazine」2024年8月号より)

マックスファクトリーとコラボしたプラモデルも大人気

会場内でひときわ迫力ある展示は、ホンダ市販モデル初のV8エンジンを搭載した最新の大型船外機「BF350」である。この船外機については「Motor Magazine」2024年4月号でレポートしているので詳細は省略するが、注目したいのはそのプラモデルが新作として制作されたこと。

画像: プラモデルブースは、マックスファクトリーの宮澤 陸さんの制作デモンストレーションやすべての製品が展示された。

プラモデルブースは、マックスファクトリーの宮澤 陸さんの制作デモンストレーションやすべての製品が展示された。

パワープロダクツ製品はマックスファクトリーから「みのり with ホンダ耕耘機 F90」や「みのり with ホンダ小型除雪機HSS1170n」などがプラモデルとなっていたが、その最新版「みのり with ホンダ船外機 BF350」(2025年1月発売予定)が展示されていた。細部の再現度の高さはこれまでのシリーズと同様でこれも人気となりそうだ。さらにマックスファクトリーの宮澤陸さんによる制作デモンストレーションも、注目を浴びていた。作る楽しさ、眺める歓びが体験できるブースだった。

画像: Hondaパワープロダクツとマックスファクトリーがコラボしたみのり&いなほシリーズのプラモデル。子どもにとても人気。

Hondaパワープロダクツとマックスファクトリーがコラボしたみのり&いなほシリーズのプラモデル。子どもにとても人気。

ところでこのパワープロダクツブースの説明員を見て驚く人も多かったかもしれない。なんと蓄電機と発電機コーナーは、全日本ロードレース選手権の最高峰、JSBクラスへの参戦ライダーが担当。この日も発電機は伊藤和樹選手(2023年JSBクラスランキング9位)、蓄電機は岩田 悟選手(2023年JSBクラスランキング10位)が来場者に丁寧に説明していた。

ちなみに発電機はポータブルな最新型「EU26i」とカセットボンベを使い発電する「EU9 iENEPO」、蓄電機は「LiB−AID E500」と「LiB−AID E500 for Work」が展示され、後者はモニターや扇風機などの電源やスマートフォンの充電ができるスペースとしても喜ばれていた。

画像: 発電機を説明する伊藤和樹さん。2024年全日本ロードレース選手権JSBクラスに参戦、2023年JSBクラスランキング9位。

発電機を説明する伊藤和樹さん。2024年全日本ロードレース選手権JSBクラスに参戦、2023年JSBクラスランキング9位。

画像: 蓄電機を説明する岩田 悟さん。2024年全日本ロードレース選手権JSBクラスに参戦、2023年JSBクラスランキング10位だ。

蓄電機を説明する岩田 悟さん。2024年全日本ロードレース選手権JSBクラスに参戦、2023年JSBクラスランキング10位だ。

伊藤選手に、レースとは違い製品のことを覚えるのは大変ではないですか、と聞くと「勉強しているから大丈夫です。ホンダが好きな人とこうした機会に話せるのはとても楽しいです」と言い、岩田選手も積極的に来場者に話しかけ、蓄電機のメリットを説明する姿が見えた。この日の会場は、多くの笑顔にあふれていたのが印象的。多くの人がHondaパワープロダクツのことを記憶と記録に収めたことだろう。

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