2024年7月12日〜14日(現地時間)、WEC(世界耐久選手権)第5戦サンパウロ6時間がブラジル・サンパウロ郊外のインテルラゴス・サーキットで行われる。シリーズのメインイベントであるル・マン24時間を終え、WECは今週末の第5戦サンパウロ6時間よりシーズン後半戦に突入。焦点はチャンピオンシップ争いに移り、熟成されたマシンによる戦いはさらに激しくなっていく。

標高が高く、パワーとエアロダイナミクスがポイントとなるインテルラゴス

サンパウロ6時間が行われるインテルラゴス・サーキット(正式名称アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ=Aut dromo Jos Carlos Pace)は、1940年にオープンした古き良きオールドファッションなコース。F1グランプリではおなじみだが、WEC世界耐久選手権の開催は2014年以来、10年ぶりとなる。

画像: インテルラゴス・サーキットはコース全体がすり鉢状になっていて、スロットル全開の高速の外周と、リズミカルなインフィールドセクションが組み合わされている。

インテルラゴス・サーキットはコース全体がすり鉢状になっていて、スロットル全開の高速の外周と、リズミカルなインフィールドセクションが組み合わされている。

インテルラゴスの、インテル(=インター)は「間」、ラゴスは「湖」という意味で、その言葉が示すとおり、水と電気を供給すために作られたサンパウロ近郊のふたつの人工湖のほとりにある。なお、正式名称のアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェは、ブラジル出身のF1ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェに由来する。

このサーキットの特徴は全体がすり鉢状になっていて、スロットル全開の高速の外周と、リズミカルなインフィールドセクションが組み合わされていること。コース幅はそれほど広くないが、それも手伝ってスリリングでダイナミックなオーバーテイクが見られる。

最大のオーバーテイクポイントは長い高速の最終コーナー終わりにある1コーナー。丘の頂点に向かって全開で駆け上がるため、オーバースピードでコースオフするクルマも多い。また、コーナーにはバンクがついているところが多く平均速度は高い。

アップダウンがありパワーが要求されるが、標高が800mと高いためパワーが出にくく、エアロダイナミクスもポイントとなる。

画像: インテルラゴス・サーキットのコース図。インテルラゴス・サーキットには、曲がりくねった低速セクション、長い登りの全開セクション、高レベルのダウンフォース、薄い空気、暑さ、天候の変化など、あらゆる要素が詰まっている。

インテルラゴス・サーキットのコース図。インテルラゴス・サーキットには、曲がりくねった低速セクション、長い登りの全開セクション、高レベルのダウンフォース、薄い空気、暑さ、天候の変化など、あらゆる要素が詰まっている。

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