ハンガロリンクはタイトでトリッキーな難しいサーキット

ハンガリーGPの舞台となるハンガロリンクは、約4.4kmの短い全長に14のコーナーが待ち構える、タイトでトリッキーな難しいサーキット。直線と呼べる部分はグランドスタンド前のストレートしかなく、ドライバーは70周のレースで息つく暇もない。

画像: ハンガロリンクのコース図。トリッキーで、紛れの多いコース設定。打倒フェルスタッペンを目論むライバルチームにとっては格好のコースと言えるだろう。

ハンガロリンクのコース図。トリッキーで、紛れの多いコース設定。打倒フェルスタッペンを目論むライバルチームにとっては格好のコースと言えるだろう。

マシン的には、平均速度はモナコに次いでシーズン中で2番目に遅く、低速コーナーが多いため、空力性能よりも高いメカニカルグリップ、パワーよりもドライバビリティが要求され、各チームはモナコと同様のハイダウンフォース設定でいどむ。

また、夏の暑い時期に行われるため気温や路面温度が高く、しかもサーキット全体が円形劇場のような形状で熱がこもりやすく、しかも直線部分が短いためタイヤが冷える時間もなく、タイヤのオーバーヒートが課題となる。昨年は路面温度53℃を記録、また丘陵地帯にあるため天候が不安定になりやすいのもやっかいだ。

ハンガロリンクは常設のレーストラックだが、それほど使用されていないため、グランプリが始まると急速に路面が向上する。今年はさらにパドックビルのリニューアルのため、通常よりも使用時間が短かかったこともあり、今年はその傾向が強くなりそうだ。

オーバーテイクが容易ではないトラックでは決勝スタート順位が非常に重要で、これまでの38回のレースのうち16回はポールシッターが優勝し、グリッド2列目より下からスタートしたドライバーが優勝したのは4回しかない。

ただし、決勝スタート順位が重要だが、退屈なレースになるということではない。オーバーテイクが難しいため序盤のポジション争いが激しく、スタートで混乱もよく起きるし、スタートで首位を守れても逃げ切りは簡単ではない。

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