スズキのグローバルコンパクトカー、スイフトは2023年12月に4代目へとフルモデルチェンジされた。それから半年ほどが経過したところで、現在の販売動向などから、ユーザーの嗜好などを検証してみたい。

「スイスポ」譲りの走りを重視するユーザーも多い

画像: CVT車でも走りは軽快だが、MT車ならもっと軽快に走りを愉しむことができる。

CVT車でも走りは軽快だが、MT車ならもっと軽快に走りを愉しむことができる。

新型スイフトを購入した人の平均年齢は40代。先代スイフトではボリュームゾーンは50〜60代だった。新型でも、50〜60代のユーザーの支持は少なくなったわけではないのだが、平均年齢が下がったのは、新型スイフトがターゲットとしている20代のユーザー比率が高くなったことによるという。TVなどでも若い層を意識したCMが展開されているが、これが功を奏しているようだ。

購入時に重視したポイントは、「スタイル・外観」と「ボディカラー」が上位にきている。そのわりには、モノトーンのボディカラーが好まれているのも面白いところだが。それでも、購入後も9割以上のユーザーが気に入ったポイントとして挙げている。スイフトらしさを継承したスタイルに、おとなしめのボディカラーのほうが飽きがこないからだろうか。

また、「運転のしやすさ」「乗り心地の良さ」「足まわりの良さ」「コーナリングの安定感」といった、「走り」に関連した項目を重視するユーザーも多い。これは、他のコンパクトカーではあまり見られない、スイフトならではのポイントといえるだろう。

やはり、スイフトといえばホットバージョンである「スイスポ」ことスイフトスポーツに期待し、実際にはスイスポまでは手に入れないけれど、スイスポの走りの血統を引き継いだスイフトに乗りたい!という人は少なくないようだ。

こうなると、近い将来に登場するであろう新型スイフトスポーツにも期待したくなる。ふつうのスイフトがこれだけ出来が良いのだから、さらに進化して走りもより愉しめるに違いない。その登場が、ますます待ち遠しくなってくる。(文:篠原 政明)

画像: 従来型から必要以上にサイズアップせず、スイフトらしいシルエットも継承。このスタイルを気に入っているユーザーは多いようだ。

従来型から必要以上にサイズアップせず、スイフトらしいシルエットも継承。このスタイルを気に入っているユーザーは多いようだ。

スズキ スイフト ハイブリッドMZ 主要諸元<カッコ内はハイブリッドMXのMT>

●全長×全幅×全高:3860×1695×1500mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:950kg<920>
●エンジン:直3 DOHC+モーター
●総排気量:1197cc
●最高出力:60kW(82ps)/5700rpm
●最大トルク:108Nm(11.0kgm)/4500rpm
●トランスミッション:CVT<5速MT>
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・37L
●WLTCモード燃費:24.5km/L<25.4>
●タイヤサイズ:185/55R16
●車両価格(税込):216万7000円<192万2800円>

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