純粋で本質的なアルマーニと未来へ歩むフィアットが意気投合
限定車「500e ジョルジオ・アルマーニ」は、フィアットの125回目の誕生日と、ジョルジオ・アルマーニの誕生日を記念して、リンゴットビルの伝説的なトラック「ラピスタ500」で披露された。
エクステリアで目を惹くのは2つの専用カラー。「ダークグリーンミシナライズド」はジョルジオ・アルマーニのスタイルとテイストを反映した現代的でテクニカルなカラーで、もうひとつのジョルジオ・アルマーニ自身がグレーとベージュをブレンドした「セラミックグレージュ」は洗練された上品な色合いとなっている。
エクステリアに関しては、純粋で本質的なアルマーニのスタイルに沿って、コントラストと装飾を減らして、より単色効果を実現することを目指したという。「GA=ジョルジオ・アルマーニ」のロゴをモチーフにした特徴的なデザインのホイールは、温かみのある光沢のあるバイトーンのアルマイト効果と薄い横方向の溝により、空力性能も向上させている。
インテリアは、古典的な仕立て技術を彷彿とさせるシェブロンステッチと中央シートインサートの立体的なパターンなど、細心の注意を払った職人技が見られる。内装の素材も特別で、高級ファブリックのように柔らかく包み込むような質感のレーザーカットの木材や複雑な刺繍などが使われている。
また、シートにも「GA」のロゴがあしらわれ、ダッシュボード、ドアの内側、リアウィンドウにはアルマーニのサインが入っている。
ワンオフではなく、来年には日本導入の計画も!?
「500e ジョルジオ・アルマーニ」には先進のパワートレーンである87kW(118馬力)の電気モーターが搭載され、WLTPサイクルで最大320kmの航続距離を実現。さらに、最先端のADASシステムを搭載し、レベル2の先進運転支援を実現している。
また、電気自動車ならではの静かで快適な乗り心地を満喫できるよう、プレミアムJBLオーディオシステム、7インチTFTディスプレイ、10.25インチタッチスクリーンナビ、DABラジオ、ワイヤレスCarPlay / Android Autoが搭載されている。
実はフィアット500eとジョルジオ・アルマーニのコラボレーションは初めてのことではなく、「500e ジョルジオ・アルマーニ」は2020年にすでに500eカブリオをベースにしたワンオフモデルが製作されているが、今回はその時の経験もふまえて、世界的に有名な2つのイタリアブランドの魂、職人技と先進技術を「1つの作品」に凝縮した。
今回登場した限定車「500e ジョルジオ・アルマーニ」はワンオフではなく、ブランドの使命である「Made in Italy」を世界規模で推進するため、来年からヨーロッパ、北米、中東、アフリカ、日本、オーストラリアで販売される。なおこのモデルはハッチバックバージョンのみで、トリノのフィアット・ミラフィオーリ工場で誇りを持って生産される。
ジョルジオ・アルマーニによって1975年に設立されたアルマーニ グループは、80カ国で事業を展開し、9257 人の従業員と9つの生産工場を擁する世界有数のファッションおよび高級ブランドのひとつ。グループは、アパレル、アクセサリー、メガネ、時計、ジュエリー、化粧品、香水、家具、調度品などのファッションおよびライフスタイル製品の設計、製造、流通、直接販売を行っており、レストランおよびホテル事業も展開している。