2024年7月21日(現地時間)、F1世界選手権第13戦ハンガリーGP決勝がブタペスト近郊のハンガロリンクで開催され、オスカー・ピアストリがF1初優勝を飾った。2位にもランド・ノリスが入り、マクラーレンが1-2フィニッシュを達成。3位にはメルセデスのルイス・ハミルトンが入った。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは5位。角田裕毅(RB)は2ストップ戦略が主流の中、唯一1ストップ戦略を成功させ、見事に9位入賞を果たした。

フェルスタッペン完敗、接触劇で5位に沈む

今週末、コース上での最速はレッドブルではなくマクラーレンだった。王者フェルスタッペンは、その現実を突きつけられたばかりか、戦略ミスと強引なドライビングで表彰台も逃してしまった。

画像: マクラーレンに実力でねじ伏せられたレッドブル。独走だったコンストラクターズタイトルが怪しくなってきた。

マクラーレンに実力でねじ伏せられたレッドブル。独走だったコンストラクターズタイトルが怪しくなってきた。

スタート直後からブレーキのフィーリングに不満をこぼし、マクラーレンに先行を許したばかりか後続のハミルトンに追われるフェルスタッペンの状況を見たレッドブル陣営は、2回あったタイヤ交換機で後続にアンダーカットされることを覚悟の上であえてタイヤ交換のタイミングをずらし、よりフレッシュなタイヤで追い上げる戦略を採った。

しかし抜く場所の少ないハンガロリンクでフェルスタッペンはハミルトンを抜きあぐね、ついに終盤の61周目に強引なターンインが災いして接触コースアウトを喫し、後続のシャルル・ルクレール(フェラーリ)にもかわされ5位に終わった。

ドライバーズ選手権ではまだノリスに76点の大差をつけているものの、コンストラクターズ選手権首位のレッドブルはフェラーリを抜いて2番手に浮上してきたマクラーレンに51点差に迫られる“黄信号”状態になってきた。

第14戦ベルギーGPは、現地時間7月26日、南東部のスパ-フランコルシャンサーキットで開幕。28日に決勝レースが行われる。今やどのタイプのサーキットでのコース上での最速はレッドブルではなくマクラーレンになりつつあるが、ベルギーGPはどのような結果になるのだろうか。(文:新村いつき)

画像: ハンガリーGPのタイヤ戦略。タイヤの劣化が激しいハンガロリンクでは、フレッシュなタイヤに履き替えた方が有利となるが、そんな中、角田裕毅(RB)は1ストップで9位入賞を果たした。

ハンガリーGPのタイヤ戦略。タイヤの劣化が激しいハンガロリンクでは、フレッシュなタイヤに履き替えた方が有利となるが、そんな中、角田裕毅(RB)は1ストップで9位入賞を果たした。

2024年F1第13戦ハンガリーGP リザルト

2024年F1第13戦ハンガリーGP決勝 結果

1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)70周
2位4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+2.141s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +14.880s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+19.686s
5位1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+21.349s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ )+23.073s
7位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+39.792s
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)+42.368s
9位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+77.259s
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+77.976s
──────────────
12位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT)+1周
ファステストラップ 63 G.ラッセル(メルセデス)

2024年F1ドライバーズランキング(第13戦終了時)

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 265
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)189
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)162
4位 55 C.サインツ(フェラーリ)154
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)149
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス)125
7位 11 S.ペレス(レッドブル)124
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)116
──────────────
12位 22 角田裕毅(RB)22

2024年F1コンストラクターズランキング(第13戦終了時)

1位 レッドブル 389
2位 マクラーレン 338
3位 フェラーリ 322
4位 メルセデス 241
5位 アストンマーティン 69
6位 RB 33

This article is a sponsored article by
''.