2024年8月8日、KGモーターズは小型モビリティロボット「mibot(以下、ミボット)」をメディアに向けて発表。同年8月23日21時より、同社のECサイトで一般予約を開始する。

AC100Vで5時間充電すれば、航続距離は100kmの原付ミニカー

画像: 全幅はわずか1130mm。フロントウインドーはルーフまで回り込み、ルーフは透明なポリカーボネート製。

全幅はわずか1130mm。フロントウインドーはルーフまで回り込み、ルーフは透明なポリカーボネート製。

広島市に本拠を置くKGモーターズが発表した小型モビリティロボット「ミボット」とは、電動の原付ミニカー(四輪車)だ。現在の日本では、クルマで移動するときの使用距離は約7割が10km未満、移動するときの乗車人員は約7割が1人乗車、そしてクルマを利用する人の約5割は高速道路を利用しないという。

いっぽう、地方都市では公共交通が衰退しており、クルマなしでは自由に移動ができない。無駄なコストと環境負荷の高い状態が慢性化している。それならば、1人乗りで短距離移動に特化した超小型のEVはいかが?と、KGモーターズが提案するのが、このミボットだ。

サイズは全長2490×全幅1130×全高1465mm。車両重量は430kg。前述のように原付ミニカーの規格だから、乗車定員は1名。車庫証明は不要だから、ちょっとした軒先への駐車も可能だ。AC100Vで5時間充電すれば、航続距離は100km。最高時速は60km/h。しかも、快適性も考慮している。エアコンやシートヒーター、ディスプレイモニターを標準装備し、リアのガラスハッチを開ければ荷室は45kg積載可能。これは、18Lの灯油缶2つ分に相当するという。

ユニークなのは、1人乗りなのにドアが左右にあること。これは、金型数を少なくしてコストを削減するために、パネルを前後対称としたため。だから右前と左後ろのパネル(その逆も)や前後のパネル、そして左右のドアパネルなどは共通なのだ。それでも、ルーフまで回り込んだ曲面ガラスを採用したり、必要な部分にはコストをかけている。

今回の展示車両は量産試作車(プロトタイプ)のため、ボディパネルは3次元プリンター製、ランプやドアノブなどのパーツは中国製EVなどから流用しているが、市販車ではパネルにポリプロピレンを採用し、ランプなどはオリジナルで製作する予定だ。

画像: ディスプレイモニターはタッチパネルも兼ねる。フロントセクションにはエアコンユニットが収まっている。

ディスプレイモニターはタッチパネルも兼ねる。フロントセクションにはエアコンユニットが収まっている。

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