2024年8月24日金曜日、F1第15戦オランダGPが首都アムステルダム近郊のザントフォールト・サーキットで開幕する。1カ月の夏休みを終えて、F1グランプリはここからシーズン後半戦を迎える。

予選結果とタイヤ戦略が勝敗を分ける重要なポイント

こうして迎えるシーズン後半の緒戦がオランダGPというのは、フェルスタッペンにとっては有利と言えるだろう。

画像: 北海の海岸線に位置するザントフォールト・サーキットはその名前が示すように、砂がコースに吹き付ける。

北海の海岸線に位置するザントフォールト・サーキットはその名前が示すように、砂がコースに吹き付ける。

オランダGPはしばらくF1開催が途絶えていたが、地元出身のフェルスタッペンの活躍により開催の気運が高まり、2021年に36年ぶりに復活。その2021年からフェルスタッペンが3連勝を飾っており、地元ファンの熱狂的な後押しもあって「フェルスタッペンのためのグランプリ」となっている感があるからだ。得意とするオランダGPでフェルスタッペンが再び息を吹き返す可能性は十分にある。

オランダGPが行われるザントフォールトサーキット(Circuit Zandvoort)は、1952年に初めてF1グランプリが開催された伝統のあるコースで、2021年のF1グランプリ復活の際に全面的に改修されているものの、やはりクラシカルな雰囲気が漂っている。

全長4259mと比較的短いコースに14のコーナーが配された曲がりくねったレイアウトが特徴的で、ターン3とターン14には傾斜の強いバンクも設けられる。

コース幅が狭くストレートが少ないため追い越しの機会は少なく、予選結果とタイヤ戦略が勝敗を分ける重要なポイントとなりそうだ。

タイヤにとっては、大きな負担がかかるバンクコーナーと熱による劣化が課題となるが、8月下旬のザントフォールトの平均気温は14℃から20℃と、比較的涼しい気候になることが多い。

もうひとつのポイントは風。サーキットは北海の海岸線に位置するビーチリゾート近くにあり、風が強く、飛来した砂により滑りやすい路面になる。

画像: ザントフォールト・サーキットのコース図。全長は4259m、ターン3とターン14に設けられたバンクがひとつのポイントとなる。

ザントフォールト・サーキットのコース図。全長は4259m、ターン3とターン14に設けられたバンクがひとつのポイントとなる。

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