2024年8月30日〜9月1日(現地時間)、WEC(世界耐久選手権)第6戦「ローンスター・ル・マン」がアメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われる。シーズンも残り3戦、第6戦「ローンスター・ル・マン」とその2週間後に開催される第7戦「富士6時間」の2連戦はシーズンの行方を左右する重要なレースとなる。

首位のポルシェと2位のトヨタとの差はわずか4ポイント

今シーズンのWECはここまでポルシェ2勝、トヨタ2勝、フェラーリが1勝と激戦が続いている。

前戦サンパウロ6時間ではトヨタが予選でフロントロウを独占。決勝でも2番グリッドからスタートした8号車トヨタが今季初勝利をあげ、ポールポジションスタートの7号車トヨタトラブルに見舞われながら終盤追い上げて4位に入るなど、トヨタ勢が昨年までの速さを取り戻してきており、シリーズ前半戦をリードしていたポルシェ、ル・マン24時間を制したフェラーリとの三つ巴の戦いはいよいよ激しくなってきている。

シーズンも残り3戦となり、マニュファクチャラーズランキングでは首位のポルシェと2位のトヨタとの差はわずか4ポイント、ドライバーズチャンピオン争いはまだまだ予想がつかない状況だ。

画像: マニュファクチャラーズランキングをリードするポルシェ。

マニュファクチャラーズランキングをリードするポルシェ。

画像: 前戦サンパウロ6時間を制し、タイトル獲得に向けて調子を上げてきたトヨタ。

前戦サンパウロ6時間を制し、タイトル獲得に向けて調子を上げてきたトヨタ。

画像: ル・マン24時間を制したフェラーリもタイトルを射程圏に入れている。

ル・マン24時間を制したフェラーリもタイトルを射程圏に入れている。

【参考】2024年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第5戦終了時)

1位 ポルシェ 126
2位トヨタ 122
3位 フェラーリ 109
4位 アルピーヌ25
4位 BMW 25

【参考】2024年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第5戦終了時)

1位 エストレ/ロッテラー/バンスール(ポルシェ)117
2位 フオコ/モリーナ/ニールセン(フェラーリ) 98
3位 小林可夢偉/デフリース(トヨタ)95
4位 スティーブンス/アイロット(ポルシェ) 71
5位 ブエミ/ハートレー/平川亮(トヨタ)69

【参考】2024年WEC世界耐久選手権スケジュール

第1戦:3月2日/カタール1812km(カタール)
第2戦:4月21日/イモラ6時間(イタリア)
第3戦:5月11日/スパフランコルシャン6時間(ベルギー)
第4戦:6月15-16日/ル・マン24時間(フランス)
第5戦:7月14日/サンパウロ6時間(ブラジル)
第6戦:9月1日/オースチンCOTA(USA)
第7戦:9月15日/富士6時間(日本)
第8戦:11月2日/バーレーン8時間(バーレーン)

テキサスの夏の暑さも大きなポイントに

「ローンスター・ル・マン」の6時間レースが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(Circuit Of The Americas=COTA)はどのようなコースなのだろうか。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、2012年、テキサス州オースティンにF1グランプリ開催のために新たに建設されたコースで、F1のアメリカGP開催で知られている。設計はヘルマン・ティルケによるもので、1周5.513kmの反時計回りのコースは、多様な高速コーナーやロングストレートがある一方で低速コーナーも多く、地形を生かしたアップダウンに富むチャレンジングな設定となっている。

8月末に行われる「ローンスター・ル・マン」では、テキサスの夏の暑さ、タイヤマネージメントも大きなポイントになりそうだ。

「ローンスター・ル・マン」は2020年以来の久々のWEC復帰となるが、トヨタはオースティンではこれまでに6レースを戦い、2013年と2020年の2位が最高位フィニッシュで優勝はまだない。

画像: サーキット・オブ・ジ・アメリカズは地形を生かした高低差のあるコース設定が特徴的で、コース幅も広く、F1でもオーバーテイクが多く見られる。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズは地形を生かした高低差のあるコース設定が特徴的で、コース幅も広く、F1でもオーバーテイクが多く見られる。

2024年WEC第6戦「ローンスター・ル・マン」ハイパーカークラス エントリーリスト

2 キャデラックVシリーズ/キャデラックレーシング
5 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
8 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
12 ポルシェ963/ハーツチームイオタ
15 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
20 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
36 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
38 ポルシェ963/ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
51 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
63 ランボルギーニSC63/ランボルギーニ・アイアンリンクス
83 フェラーリ499P/リシャール・ミルAFコルセ
93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
94 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
99 ポルシェ963/プロトンコンペティション

WEC第6戦「ローンスター・ル・マン」は、8月30日金曜日日の2回の90分間にわたる公式練習セッションで幕を開け、現地時間8月31日土曜の15時20分から行われる予選とハイパーポールでスターティンググリッドを決定。決勝レースは9月1日日曜日13時(日本時間9月2日3時)にスタートが切られる。

2024年WEC第6戦「ローンスター・ル・マン」 タイムスケジュール

フリー走行1回目:8月30日金曜日12時40分〜(日本時間 8月31日2時40分〜)
フリー走行2回目:8月30日金曜日17時10分〜(日本時間 8月31日7時10分〜)
フリー走行3回目:8月31日土曜日11時〜(日本時間9月1日1時〜)
ハイパーカー予選:8月31日土曜日15時20分〜(日本時間9月1日5時20分〜)
ハイパーポール:8月31日土曜日16時〜(日本時間 9月1日6時〜)
決勝:9月1日日曜日13時〜(日本時間 9月2日3時〜)

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