ステランティス N.V.の傘下であるダッジは、2024-2025年のナイトロクロスシリーズの最高峰クラスのグループEクラスに参戦することを発表。マシンは新しいダッジ・ホーネットR/T FC1-Xラリーカーを投入する。
北米で人気を博しているアクロバティックなイベント
![画像: 北米で若者を中心に人気を博しているナイトロクロス。 www.nitrocrossracing.com](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/09/09/640de7693b8f566790f8370598ccbf27c9477cce.jpg)
北米で若者を中心に人気を博しているナイトロクロス。
www.nitrocrossracing.comニトロクロスシリーズは、フリースタイルモトクロスやモトクロス、スーパークロス、4輪で北米ラリー選手権でもチャンピオンにも輝いたトラビス・パストラーナが2020年に立ち上げたカテゴリーだ。
2006年に行われたエックスゲームズのラリーカー競技で、コリン・マクレーが横転しながらもほぼロスのない驚異的な走りを見せたが、その時の対戦相手で優勝を果たしたのがパストラーナである。
舗装路とダートコース、巨大なジャンプ、高速バトルが組み合わさったエキサイティングなレースは、今北米で盛り上がりを見せている。
4つのカテゴリーがあり、その中で最高峰クラスに位置付けられているのがグループEクラス。マシンはラリークロス界の名門オルスバーグMSEと、スペインの電動モビリティ企業であるQEVテクノロジーズが共同開発した「FC1-X」と呼ばれるフルエレクトリックSUVだ。
ワンメイクレースで各チームがFC1-Xを使用していたが、今年からダッジが参入。同シリーズ初となるメーカーとなった。
![画像: 圧倒的な加速性能とパワーはグループBをも上回るポテンシャルだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/09/09/f4cfb72a1f99d83b733ae84cec7d53b6ef362e8a.jpg)
圧倒的な加速性能とパワーはグループBをも上回るポテンシャルだ。
ダッジが送り込むのは、ダッジホーネット R/T FC1-X。完全電動の四輪駆動で、4基のアキシャルフラックスモーターを搭載し、1070馬力(800 kW)を発生する。FC1-Xはわずか1.4秒で0-60mph(約96km/h)まで加速する圧倒的なパワーを誇る。
もちろんパワーだけではなく、舗装路とダートが混在するトラックに対応するために200フィート(約61m)のジャンプや接近戦を想定したシャーシが設計されている。