王者フェルスタッペンは2位確保も勝機なし

全く太刀打ちできずに2位に甘んじることになったフェルスタッペンは、「ベストは尽くしたけど、これが精一杯。とくに最初のスティントがタイヤのタレが早かった。2位でハッピーってわけじゃないけど、今回の結果は仕方ない」と完敗を認めた。

画像: レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位。チャンピオン争いのトップを守っているものの、6月のスペインGP以来、8戦連続して勝利から遠ざかっている。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位。チャンピオン争いのトップを守っているものの、6月のスペインGP以来、8戦連続して勝利から遠ざかっている。

これでドライバーズ選手権首位のフェルスタッペンと2番手ノリスのポイント差は52点に縮小。シーズン残り6戦、フェルスタッペン優位は変わらないが、まだどうなるかわからない。

一方コンストラクターズ選手権では、ピアストリが3位、セルジオ・ペレスが10位に沈んだことにより、マクラーレンとレッドブルの差が前戦終了時の20点から41点にさらに拡大した。コンストラクターズ選手権ではレッドブルの連覇が厳しくなってきた。

画像: シンガポールGPのタイヤ戦略。大きなアクシデントもなく、ほぼすべてのドライバーが1回のピットストップでレースを完走した。そんな中、RBのダニエル・リカルドは2回のピットストップを行い、キャリアで17回目のファステストラップを記録、RBにとって初の最速ラップとなった。

シンガポールGPのタイヤ戦略。大きなアクシデントもなく、ほぼすべてのドライバーが1回のピットストップでレースを完走した。そんな中、RBのダニエル・リカルドは2回のピットストップを行い、キャリアで17回目のファステストラップを記録、RBにとって初の最速ラップとなった。

5週間で4レースを終えたF1グランプリは、3週間のインターバルの後、10月18日、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカで開幕する第19戦アメリカGPで再開。10月20日に決勝が開催される。(文:新村いつき)

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