パイオニア株式会社は2024年10月10日、多彩な「カロッツェリア」ブランドの新製品を一気に発表、報道陣向けに「新商品体験説明会」を開催しました。最新のサイバーナビをはじめ、新機能を搭載したディスプレイオーディオ&高品質スピーカーなど、バラエティに富んだラインナップの全貌をお伝えします。

スピーカーとフィッティングキットの最強コラボレーション

一方、「心地よく聴く」ためのサウンド関連のグレードアップアイテムは、スピーカーからアンプ、車載用のパーツ類など多彩です。

画像: TS-C1640S。Cシリーズは、トゥイーターにマットブラック塗装を施し、ゴールドカラーのリングを採用した華やかなデザインを採用している。「ロータリー機構」によって、トゥイーターを取り付けた後に向きを調整できる。

TS-C1640S。Cシリーズは、トゥイーターにマットブラック塗装を施し、ゴールドカラーのリングを採用した華やかなデザインを採用している。「ロータリー機構」によって、トゥイーターを取り付けた後に向きを調整できる。

まずは独自の「Open&Smooth」コンセプト(中音域をトゥイーターから再生するという、従来の2ウェイスピーカーの常識を覆す設計思想)に基づいて、カスタムフィットスピーカーシリーズが進化しました。

ポイントのひとつはウーファーの有効振動直径の拡大による低域再生力の強化、トラスバスケットフレームによる深型化による低域再生力の向上です。トゥイーター部は指向特性に広がりを持たせたチタン製バランスドームダイアフラムを採用するとともに、ボールジョント機構によって上下25度、左右22度の範囲でスピーカーの向きを調整できます。

ラインナップとしては、フラッグシップモデルである「Vシリーズ」に1機種(TS-V174S:価格 7万9200円)、ハイグレードモデル「Cシリーズ」に5機種(TS-C1740S/-C1746S/-C1740/-C1640S/-C1640)のほか、ハイレゾ音源の再生にも対応したチューンアップトゥイーターが3タイプ設定されています。

ハイレゾ対応ということで、注目したいのが新しいパワーアンプ「カロッツェリアGM-D2400」。100W×4chのClass D ハイパワーアンプを搭載、小型・省電力設計で手軽に高音質化を実現しました。

画像: 取り付けやすいコンパクトサイズ。カーナビやカーオーディオ裏からの電源供給にも対応し、座席の下などにも簡単に取り付けることができる。実勢価格は2万1000円を想定。

取り付けやすいコンパクトサイズ。カーナビやカーオーディオ裏からの電源供給にも対応し、座席の下などにも簡単に取り付けることができる。実勢価格は2万1000円を想定。

車載に当たってこだわりたいのは、音源劣化に直接つながる取付用パーツのグレードアップでしょう。今回、カロッツェリア スピーカーの性能を最大限に引き出すことのできる「高音質インナーバッフルスタンダードパッケージ」を開発(国産各メーカーおよび、アウディ、フォルクスワーゲン車に対応する全8モデル)。音の歪みや共振を排除しながら、低域のレスポンスを高めることでキレの良いサウンドを実現しました。

画像: 密度や硬度が安定している「高剛性MDF」と不要な共振を抑える「高性能制振塗料」を組み合わせることで、スピード感あふれるサウンドを実現。「遮音クッション」により、カースピーカー背面からの逆位相を遮へいして、特性の乱れを大幅に改善、中低域のクリアな再生を可能にした。価格は4400円~8800円。

密度や硬度が安定している「高剛性MDF」と不要な共振を抑える「高性能制振塗料」を組み合わせることで、スピード感あふれるサウンドを実現。「遮音クッション」により、カースピーカー背面からの逆位相を遮へいして、特性の乱れを大幅に改善、中低域のクリアな再生を可能にした。価格は4400円~8800円。

さらに車種別専用設計によって、抜群のフィット感を誇る「カロッツェリア トゥイーター取付キット」に、ホンダN-BOX用(「UD-K308」)、スズキ スイフト用(「UD-K309」)が新たにラインナップされています。

画像: 「UD-K309」(スズキ スイフト用)の装着イメージ。クロームメッキのリングが象徴的にあしらわれた、車室内に溶け込む高品位なデザインを採用する。

「UD-K309」(スズキ スイフト用)の装着イメージ。クロームメッキのリングが象徴的にあしらわれた、車室内に溶け込む高品位なデザインを採用する。

▶▶▶次ページ:低中高、すべての音域がバランスよく響く心地よさ

低中高、すべての音域がバランスよく響く心地よさ

今回は「体験会」ということで、さまざなハード構成を搭載したデモカーが8台も用意され、それぞれに高品位な音源再生を確かめることができました。

画像: 説明会のあと、駐車場で「体験会」が開催された。三菱 デリカD:5やスズキ ジムニー、トヨタ ハイエースなど、多彩な車種にさまざまな構成の「視聴室」が用意されていた。

説明会のあと、駐車場で「体験会」が開催された。三菱 デリカD:5やスズキ ジムニー、トヨタ ハイエースなど、多彩な車種にさまざまな構成の「視聴室」が用意されていた。

とくに印象的だったのは、スイフトにディスプレイオーディオ「DMH-SF900」を搭載、フロントにカスタムフィットスピーカー「TS-C1740S」をトゥイーターマウンティングキット「UD-K309」とインナーバッフル「UD-K626」でフィッティングさせた上で、パワーアンプ「GM-D2400」を組み合わせた構成。

伸びやかな女性ボーカルとリズミカルでアップテンポな曲調を楽しみながら、同時にほどよく厚みのある低音域のビート感を実感することができました。

先代アルファードにカスタムフィットスピーカー「TS-C1746S」をインナーバッフル「UD-K5313」でトレードインした仕様は、純正ディスプレイオーディオの秘められた才能を確認することができました。

パワーアンプ「GM-D2400」とサウンドチューニングキット「UD-S701」のアシストがあるとはいえ、力強く粒だった音圧と澄みきった中音域、ハイトーンのボーカル部のバランスの良さには、脱帽ものです。

さらにもう1台、ちょっと変化球だけれど興味深かったのが、初代ミラ・ジーノのサウンドグレードアップの提案。こちらはパイオニアの社内コンペで優勝した社員のマイカーで、楽NAVI「AVIC-RF721-DC」とカスタムフィットスピーカー「TS-C1740S」という、比較的カジュアルな構成です。

画像: ミラ ジーノに楽ナビを中心としてキットを装着している。現行の軽自動車に比べるとドアパネルなどはいかにも薄っぺらい感じがあるが、原音再生の魅力を十二分に堪能することができた。

ミラ ジーノに楽ナビを中心としてキットを装着している。現行の軽自動車に比べるとドアパネルなどはいかにも薄っぺらい感じがあるが、原音再生の魅力を十二分に堪能することができた。

画像: 外観はわずかな車高ダウンとホイール程度のカスタマイズだろうか。それにしても極上のコンディションに驚いた。

外観はわずかな車高ダウンとホイール程度のカスタマイズだろうか。それにしても極上のコンディションに驚いた。

クルマには軽くデッドニングなどが施されているとのことですが、全音域のバランスがやはりグッド、淀みなく心地よいサウンドを楽しむことができました。古いクルマでも軽自動車でも(失礼かもしれませんが)、意外なほど手軽にリスニングルームとしてグレードアップできるものだと、大変感心した次第です。

選択肢が一気に増えたカロッツェリアの「サウンドワールド」は、まさに必聴!パイオニアとしては今後、一般向けにもリスニング体験する機会を増やす予定、とのことなので、今後の展開についても情報収集をお忘れなく。

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