フェラーリの絶好調続く、サインツがシーズン2勝目
結局、首位サインツは誰にも脅かされることなく71周を走り切り、シーズン2勝目、通算4勝目を達成。母国と同じスペイン語圏でフェラーリファンも多いメキシコの大観衆を前に、「フェラーリを去る前にもう1勝はしたかった。スタートではポジションを奪われたけど、ターン1のブレーキングには自信があったから、インに飛び込んだんだ」と会心の笑顔を見せた。
一方、2位となったノリスはフェルスタッペンとの攻防について、「どうなるかは大体想像ができたから、とにかく生き残ることを優先した。僕の意見としてはあれはクリーンなドライブじゃないね」とライバルの動きを批判。そのフェルスタッペンの追い上げが6位にとどまったことで、ふたりのポイント差は47点に縮まっている。
一方、コンストラクターズ選手権では首位マクラーレンの優位は変わらず。レッドブルのセルジオ・ペレスがスタートでの停止位置違反でペナルティを受け、その後もリアム・ローソン(RB)と接触するなどの混乱のあげくにノーポイントに終わったため、1、3位に入ったフェラーリがレッドブルを抜いてランキング2位に浮上した。
次戦第21戦サンパウロGPは、休む間もなく、11月3日、サンパウロ郊外インテルラゴスのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェで開催される。(文:新村いつき)