2024年11月6日(水)、一般社団法人日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、日本カー・オブ・ザ・イヤー 2024-2025 の最終選考会に進出する上位10台の「10ベストカー」を発表しました。Webモーターマガジンのアーカイブスから、それぞれがどんなクルマなのか・・・ここでは輸入車4台をチェックしてみよう!(掲載はノミネート順)

BEVが全盛期。東アジア勢も揃った

2024-2025年の第45回カー・オブ・ザ・イヤー(以下COTY)決定に向けて、ノミネートされたのは31台。2023年11月1日から2024年10月31日までに発表または発売された乗用車が、対象となっています。そこから最終選考に残る10台の「代表車」たちが選ばれました。

輸入車勢で選ばれたのは4台。BYD シール、ヒョンデ アイオニック5N、MINIクーパー、ボルボEX30と、明らかにBEVの勢いが止まりません(MINIクーパーはICEもあり)。欧州勢vs東アジア勢の混戦ぶりにも注目したいところです。

ほぼSUVとなった国産勢6台と比べると、セダン、ハッチバック、コンパクトSUVとバリエーションに富んでいるところも、興味深い結果です。

この「価値ある」10台は、2024年11月26日(火)に行われる「10ベストカー取材会」での試乗や評価などを経て、二次選考を実施。自動車評論家、ジャーナリストからなる選考委員59名による最終選考投票は、2024年12月5日(木)の「最終選考会」にて行われ、イヤーカーが決定されます。

それぞれにどんな魅力があるのか・・・本Webのアーカイブスで「予習」しながら「決戦」の行方を楽しみましょう。

ビーワイディージャパン株式会社:BYD シール(SEAL)

画像: シールの特徴ともいえる、空気の流れを誘導するダイナミックな2本のウエストラインが、疾走感を表現している。ドアハンドルは格納式のフラッシュタイプ。

シールの特徴ともいえる、空気の流れを誘導するダイナミックな2本のウエストラインが、疾走感を表現している。ドアハンドルは格納式のフラッシュタイプ。

コンパクトSUVの「ATTO 3」、コンパクト ハッチバックの「ドルフィン」に続くBYDの第3弾。Dセグメントのセダン型EV(電気自動車)で、BYDのフラッグシップに位置づけられます。中国で車名はアザラシを意味する「海豹」で、ここからシール(SEAL)と名付けられました。

ラインアップは2WD(RWD)と4WDの2モデルが設定され、いずれもリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、容量は82.56kWh。モーター出力は、2WDが230kW(リア)、4WDがフロント160kW/リア230kWを発生します。

その特徴はBYD独自のブレードバッテリーを車体構造の一部として組み入れた「CTBテクノロジー」。これにより、堅牢なボディ剛性を実現していること。これが自然で素直な走り味、「ユーロ NCAP」で5つ星を獲得する高い安全性につながっているのです。

ヒョンデ モビリティ ジャパン株式会社:ヒョンデ アイオニック(IONIQ)5 N

画像: 電動化されても「ドライビングの楽しさ」を追求したハイパフォーマンスEVと謳う、ヒョンデ アイオニック5 N。

電動化されても「ドライビングの楽しさ」を追求したハイパフォーマンスEVと謳う、ヒョンデ アイオニック5 N。

ヒョンデの電気自動車「アイオニック5のハイパワーバージョン。車名の「N」は、ヒョンデのR&D拠点がある韓国の南陽(ナムヤン)と、開発テストの舞台であるニュルブルクリンク サーキットの頭文字に由来する、ヒョンデのハイパフォーマンス ブランド。

前後の2モーターはパワーアップされ、システムの最高出力は448kW、最大トルクは740Nmに達します。しかも、10秒間だけ使用可能なNグリン ブースト時は478kW/770Nmにまでアップ。このハイパワーに対応するため、専用の電子制御サスペンションや高性能ブレーキも採用されました。

エンジン車のようなサウンドを発し、0→100km/h加速は3.5秒、サーキット走行はもちろんドリフト走行も楽しめます。

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