2023年11月21日(現地時間)、F1第22戦ラスベガスGPがカジノなどの娯楽施設で知られるリゾート地、アメリカ ネバダ州ラスベガスの市街地コースで開幕する。光と水によるイルミネーションがきらめく中、今年はどんなレースが展開されるのか。初開催となった昨年は新しいグランプリの誕生そのものに注目が集まり、レースの印象が薄れてしまった感もあったが、今年はチャンピオンの行方が決する重要な戦いが繰り広げられることになる。

逆転チャンピオンのために優勝が欲しいノリス

2024年のF1グランプリも、ラスベガス、カタール、アブダビの最後の3連戦を残すのみ。ここからの怒濤の3週間でチャンピオンは決定する。

画像: レッドブルのマックス・フェルスタッペン(左)とマクラーレンのランド・ノリスのチャンピオン争いに注目が集まる。

レッドブルのマックス・フェルスタッペン(左)とマクラーレンのランド・ノリスのチャンピオン争いに注目が集まる。

シーズンも終盤を迎えて、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとマクラーレンのランド・ノリスのチャンピオン争いが注目が集まっているが、前戦ブラジルGPで首位のフェルスタッペンが優勝する一方で、ノリスが痛恨のコースオフを喫して6位に終わったことにより、両者のポイント差は62点に拡大。俄然、フェルスタッペンが優位な状況となってきた。

それでもまだノリスのチャンピオン獲得の可能性がなくなったわけではなく、ラスベガスGPの結果次第でまた状況が変わるかもしれない。フェルスタッペンは上位入賞、ノリスは優勝を狙う戦いになる。

コンストラクターズ選手権は、マクラーレン、フェラーリ、レッドブルの3強の戦いの様相。マクラーレンの勢いが少し影をひそめており、まだまだわからい状況。セルジオ・ペレスの調子がなかなか上がってこないレッドブルがやや劣勢と見られる。

2024年F1ドライバーズランキング(第21戦終了時)

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 393
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)331
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)307
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)262
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)244
6位 63 G.ラッセル(メルセデス)192
7位 44 L.ハミルトン(メルセデス)190
8位 11 S.ペレス(レッドブル)151
─────────────
11位 22 角田裕毅(RB)28

2024年F1コンストラクターズランキング(第21戦終了時)

1位 マクラーレン 593
2位 フェラーリ 557
3位 レッドブル 544
4位 メルセデス 382
5位 アストンマーティン 86
6位 アルピーヌ 49
7位 ハース 46
8位 RB 44

昨年は不利な状況からフェルスタッペンが怒濤の追い上げで優勝

ラスベガスで初開催となった昨年は、すでにチャンピオンを決めていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がペナルティで一時後退するも、終盤にオーバーテイクを連発してエキサイティングなレースを制した。

画像: 昨年のラスベガスGPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、一時9位まで後退するものの、圧倒的な速さで快勝した。

昨年のラスベガスGPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、一時9位まで後退するものの、圧倒的な速さで快勝した。

スタート直後のターン1、フェルスタッペンはポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を押し出すような形で首位に立ったが、これで5秒のペナルティを受けることになる。その後、このペナルティを消化してタイヤをハードに替えたため一時的に9番手に後退するが、26周目のセーフティカー導入時に再び新品のハードに履き替えると猛チャージを開始。次々と前走車をかわし、37周目に“定位置”の首位に戻ると、そのまま後続を引き離してトップチェッカーを受けた。

画像: 昨年のラスベガスGPのタイヤ戦略。昨年はセーフティカーの導入もあり2ストップが勝利戦略となった。

昨年のラスベガスGPのタイヤ戦略。昨年はセーフティカーの導入もあり2ストップが勝利戦略となった。

【参考】2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 50周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+2.070s
3位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT) +2.241s
4位 31 E. オコン(アルピーヌ・ルノー)+18.665s
5位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+20.067s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+20.834s
7位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +21.755s
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)+23.091s
9位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス) +25.964s
10位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +29.496s
─────────────
14位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT) +48.525s
リタイア 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)
ファステストラップ 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)

This article is a sponsored article by
''.