2024年12月19日、メルセデス・ベンツ日本はラグジュアリー ロードスターのメルセデスAMG SLに電動化モデルの「メルセデスAMG SL63S Eパフォーマンス(以下、SL63S E)を追加して発売した。

システム総合で816psと1420Nmを発生

「Super」と「Light(軽量)」を略したモデル呼称である、メルセデス・ベンツのSLシリーズは、1952年に公道を走行できるレーシングスポーツカーとして発表された。ル・マン24時間レースでワンツーフィニッシュを飾ったほか、世界各地のレースで輝かしい戦績を重ねた「300SL」(W194)をベースに、1954年に「300SL」(W198)として初代が発売された。

画像: 初代300SLロードスター(右)と、7代目となるメルセデスAMG SL。

初代300SLロードスター(右)と、7代目となるメルセデスAMG SL。

以来、70年以上の歴史を持つSLは2021年に発表された7代目からメルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わった。

今回、追加設定されたSL63S Eは、サイドエンブレムに「E PERFORMANCE」を、リアエンブレムには赤色の「E PERFORMANCE」を採用し、21インチのAMGアルミホイールを標準装備するが、それ以外の内外装は従来のSLモデルと基本的に変わってはいない。

パワーユニットは、アファルターバッハにて「ワンマン、ワンエンジン」の原則に則って生産される4.0L V8ツインターボエンジン「M177」をフロントアクスルに搭載し、最高出力612ps(450kW)と最大トルク850Nmを発生。リアアクスルには最高出力150kWと最大トルク320Nmを発生する交流同期電動機と、メルセデスAMGが自社開発したAMGハイパフォーマンスバッテリーを搭載する。

画像: オプションのAMGパフォーマンスパッケージまたはナッパレザー/MICROCUTを選ぶと、ヘッドレスト一体型のAMGパフォーマンスシートが装着される。

オプションのAMGパフォーマンスパッケージまたはナッパレザー/MICROCUTを選ぶと、ヘッドレスト一体型のAMGパフォーマンスシートが装着される。

エンジンとモーターを組み合わせることにより、システム総合の最高出力は816ps(600kW)、最大トルクは1420Nmを発生し、0→100km/h加速はわずか2.9秒を誇る(数値は欧州参考値)。

交流同期電動機はリアアクスルに搭載され、電動シフト式2速トランスミッションとともにコンパクトなエレクトリックドライブユニット(EDU)にまとめられている。AMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)と呼ばれる軽量の高性能バッテリーは、リアアクスル上方に搭載されている。

走行中にアクセルから足を放し、ブレーキペダルを踏まない空走状態では回生ブレーキが作動する。回生ブレーキの強さは4段階に分かれており、AMGドライブコントロールスイッチで切り替えることができる。

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