もしもケンメリの世界観が現代に蘇ったら
日産・自動車大学校は、全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)あり、5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校だ。
今回、車体系の課程を有する愛知校・京都校の学生たちが授業の集大成として制作した3台の車両を、2025年1月10日~12日に千葉県・幕張メッセで開催されるカスタムカーショー「東京オートサロン2025」に出展する。
【出展概要1】「NEO SKYLINE」 日産京都自動車大学校
「NEO SKYLINE」はCV35型スカイラインクーペをベース車両とし、「現代のケンメリ」というコンセプトで、1970年代に一世を風靡したケンメリスカイラインをオマージュしたもの。学生たちの「新たにケンメリの魂を宿したクルマを造りたい」という想いで製作された。
このクルマは30代~50代のクルマ好きに向けて製作されているが、車名につけられた“NEO”には、ぞれぞれの年代に向けた学生たちのメッセージが込められている。
“N”は 50代の人たちが子供の頃、街中を走るケンメリに憧れていた当時を思い出して懐かしさ(Nostalgia)を感じてほしいという想い。
“E”は忙しい日々を過ごす40代の人たちに、このクルマで夢中(Enthrall)になってドライブを楽しみ、日常のストレスを発散してほしいという想い。
そして“O”は、1970年代当時、ケンメリが非常に斬新で独創的なデザインだったように、現代のクルマに見慣れた30代の方々に、今の時代の中での斬新さと独創性(Originality)を感じてほしいという想い。それぞれのキーワードの頭文字を組み合わせた、意味深なアイコンなのだ。
このコンセプトを具現化するために、ケンメリの部品やデザインをそのまま流用するだけではなく、ケンメリらしさを残しながらも今の時代に合ったスタイルを探求した。
ボディカラーは、学生が考えたオリジナルカラーの「トモアキブルー」。ケンメリのブライトブルーメタリックをベースに、新たにパールを加え、懐かしさの中にも新しさを表現しているという。