開幕戦はカタール・ドーハの砂漠の中のサーキットで行われる
WECの2025年シーズンは、昨年同様、カタール・ドーハのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われる「カタール1812km」で幕を開ける。このレースは1812km（335周）という距離で争われるが、それはカタールの建国記念日（12月18日）にちなんで定められた。約10時間に及ぶ耐久レースとなる。
ロサイル・インターナショナル・サーキットは、カタールの首都ドーハから北へ約35km、砂漠の中に位置するレーシングコース。海が近く風があることから砂が吹き込みやすく、路面はほこりっぽくグリップは低い。1周5.419kmのコースを時計回りに16のコーナー（左コーナー6、右コーナー10）が配置され、メインストレートは1068mと長い。全体的には中高速コーナーが多く、16コーナーのうち11が右コーナーであることから、とくに左フロントタイヤに厳しい。
決勝レースは2月28日金曜日14時にスタートするが、この時期のカタールの最高気温は27度ほどと暖かいが、日が沈むと気温が急激に低下する。雨の心配はほとんどない。
ロサイル・インターナショナル・サーキット。砂漠の中にあることから路面はほこりっぽくグリップは低い。開幕戦に向けて、縁石やエスケープゾーンを中心にコース改修が行われた。
カタールの首都ドーハから北へ約35km、砂漠の中に建設されたロサイル・インターナショナル・サーキット。昼夜の寒暖差もレースを難しくする。
昨年のカタール1812kmではポルシェ勢が表彰台を独占
昨年のカタール1812kmでは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963（ケビン・エストレ／アンドレ・ロッテラー／ローレンス・バンスール）が優勝。2位にハーツ・チームJOTAの12号車ポルシェ963（ウィル・スティーブンス／カラム・アイロット／ノルマン・ナト）、3位にポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの5号車ポルシェ963（マット・キャンベル／ミカエル・クリステンセン／フレデリック・マコヴィッキィ）が入り、ポルシェ勢が表彰台を独占した。トヨタは思わぬ苦戦を強いられて7号車が6位、8号車は9位に終わった。
昨年2024年のカタール1812kmを制した 6号車ポルシェ 963。ポルシェは1-2-3を独占した。
【参考】2024年WEC世界耐久選手権開幕戦カタール1812km 決勝
1位 6 ポルシェ 963・ペンスキー（エストレ／ロッテラー／バンスール） 335周（9h55m51s926）
2位 12 ポルシェ 963・ハーツJOTA（スティーブンス／アイロット／ナト）+33.297s
3位 5 ポルシェ 963・ペンスキー（キャンベル／クリステンセン／マコヴィッキィ） +34.396s
4位 2 キャデラックVシリーズ（バンバー／リン／ブルデー） +1周
5位 83 フェラーリ 499P・AFコルセ（クビサ／シュワルツマン／イエ）+1周
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6位 7 トヨタGR010ハイブリッド（コンウェイ／小林可夢偉／デフリース）+1周
9位 8 トヨタGR010ハイブリッド（ブエミ／ハートレー／平川亮）+1周
2025年WEC第1戦「カタール1812km」 は、2月26日（水）に日没後終了のセッションを含む90分間にわたる2回の公式練習走行セッションで開始され、現地時間27日（木）17時40分（日本時間23時40分）に、スターティンググリッドが決定する予選とハイパーポールが行われる。そして10時間にわたる決勝レースは28日（金）の現地時間14時（日本時間20時）にスタートが切られ、深夜にゴールを迎える。
2025年WEC第1戦「カタール1812km」 タイムスケジュール
フリー走行1回目：2月26日水曜日11時30分〜（日本時間17時30分〜）
フリー走行2回目：2月26日水曜日17時30分〜（日本時間23時30分〜）
フリー走行3回目：2月27日木曜日12時〜（日本時間18時〜）
ハイパーカー予選：2月27日木曜日17時40分〜（日本時間23時40分〜）
ハイパーポール：2月27日木曜日18時〜（日本時間24時〜）
決勝：2月28日金曜日14時〜（日本時間20時〜）
