2025年3月7日(現地時間)、メルセデス・ベンツAGは現在開発中の新型多目的車両 (MPV) の最終極寒テストの模様を公開した。メルセデス・ベンツは2026年にバン エレクトリック アーキテクチャ (VAN.EA) をベースとした電動モデルと、バン コンバスション アーキテクチャ (VAN.CA) をベースとした最先端の内燃機関搭載モデルを発表する。

滑りやすい路面状況での車両の動きを徹底的に分析

スウェーデンのアリエプローグで行われている冬季テストは、世界中のあらゆる気候帯を網羅する包括的なテストのひとつ。極限条件下で個々のコンポーネンツが適切に機能するか徹底的にテストされる。特にESPなどの車両ダイナミクスと安全システム、車内の換気や快適性が入念にチェックされる。

画像: 北極圏にほど近いスウェーデンのアリエプローグで極寒テストを繰り返すメルセデス・ベンツの新型MPV。グリップ レベルの低い雪上で加速、停止、方向転換、ロングランなどさまざまテストが行われる。

北極圏にほど近いスウェーデンのアリエプローグで極寒テストを繰り返すメルセデス・ベンツの新型MPV。グリップ レベルの低い雪上で加速、停止、方向転換、ロングランなどさまざまテストが行われる。

北極圏でのテストの主な目的のひとつは、滑りやすい路面状況での車両の動きを分析すること。乾いたアスファルトと比較すると、氷上や雪上でのグリップ レベルは90%も低く、加速、停止、方向転換に大きな影響を受ける。

新型のMPVには後輪操舵が採用され、4MATICシステムも搭載されるが、グリップ レベルが低い氷上や雪上でもこれらが完璧に作動し、ユーザーが求める要件を満たすかチェックされる。

また新型のMPVには、最新バージョンのメルセデス ベンツ オペレーティング システム (MB.OS) のほか、800VのDC充電システムと 22kWのAC充電器も装備されるが、それらが低気温でも十分に機能するかも重要なポイントだ。もちろん、低気温でも車内が完璧に快適に保たれるかもテストされている。

ファミリーユースのプレミアムビークルも設定あり

画像: グリップ レベルの低い雪上で加速、停止、方向転換、ロングランなどさまざまテストが行われる。低い気温でも想定した航続距離を達成するかも重要なポイント。

グリップ レベルの低い雪上で加速、停止、方向転換、ロングランなどさまざまテストが行われる。低い気温でも想定した航続距離を達成するかも重要なポイント。

テストは順調に進んでおり、数週間にわたるテストの約半分を終えた時点で、氷や雪の中でも、車両は厳しい要件をクリアしているという。

メルセデス・ベンツAG、メルセデス・ベンツバン開発責任者、Dr.アンドレアス・ジガンは「次期型MPVは新しい時代の到来を告げるものです。高い開発目標を達成するために、デジタル化によってもたらされるあらゆる機会を活用しています。ミッションコントロールセンターのおかげで、走行データをリアルタイムで最適化することができました。これにより、テスト期間を大幅に短縮し、効率的な方法で製品の成熟度を大幅に向上させています」と語っている。

新しいアーキテクチャの下で開発されるMPVは、商用輸送車から高品質なファミリープレミアムビークル、VIP専用シャトル、広大なスペースを備えた高級リムジンまで、幅広い車種を展開することになるという。

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