2024年1月より販売が開始された、改良版メルセデス・ベンツ「EQV & Vクラス」。上質な内外装をまとい、商用バンの新たなビジネスモデルを視野に生まれ変わった意欲作だ。
2026年にはミドルサイズの「EQV & Vクラス」が登場
メルセデス・ベンツの商用バンとして、欧州やアジアで人気を誇る「EQV & Vクラス」。言うまでもないが、「EQV」は「Vクラス」の電動モデルだ。そしてこの両モデルは、2023年7月に内外装一新の改良モデルが発表され、2024年1月より販売が開始されている。
注目すべきは、今回の改良がメルセデス・ベンツの商用バンの将来のビジネスモデルを視野に置いたということだ。
「EQV & Vクラス」は商用車バンのカテゴリーでありながら、VIPなどもパーソナルユースとしての需要も高いことは周知のことだが、そこがビジネスモデル構築のポイントとなった。つまり、これまで以上に内外装に上品さを加え、マーケットの伸びしろを大きくしてゆこうというものだ。
エクステリアの代表例が、左右LEDライトに囲まれたグリルと、初めてとなるボンネット上のスリーピンテッドスターのバッジだ。リアにはクロームのラインが小粋に配される。その洗練度の高さは、「EQV & Vクラス」に新たな魅力を加えている。
インテリは12.3インチのワイドスクリーがふたつ装備され、ハイテク感が高められた。ステアリングは、新世代のハンドオフ機能付きだ。居住性も高められ、商用バンというよりはMPV(マルチパーパスバークル)といった方がふさわしいのかもしれない。
そして、「EQV & Vクラス」の進化はこれに留まらない。新たな電動プラットフォームを使ったミドルサイズのリリースも2026年に予定されている。今回の改良は、まだ序の口ということなのだろう。