素晴らしいロケーションと賑やかな雰囲気の中で開催

オーストラリアGPはメルボルン郊外にあるアルバートパーク内の一般道と駐車場を使った半公道のコース「アルバートパーク・サーキット」で開催される。普段は公園としてメルボルン市民に親しまれているため、イベント開始前は埃や砂利で汚れた状態だが、グランプリが開始されるとトラック上に大量のゴムが敷かれ、急速にグリップが向上する。
決勝レースはトラックにラバーがのった状態で行われることが多く、またトラックはターン6と7のバリアと縁石が変更されたほかは昨年と同様で、タイヤに優しく摩耗の少ないサーキットになる。ただ、オーバーテイクが難しいコース設定で、予選が重要になるとともに、決勝は単調なレースになることも考えられる。
オーストラリアは夏が秋に変わりつつある時期で、天候は非常に変わりやすく、日によって気温が大きく変動し、雨が降ることもある。

昨年はフェラーリのカルロス・サインツが完勝

昨年のオーストラリアGPのスタート。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が先行するもリタイヤとなってしまう。
昨年2024年オーストラリアGPではカルロス・サインツが優勝。2位にもシャルル・ルクレールが入り、フェラーリが1-2フィニッシュを達成した。
ポールポジションから無難にスタートを決めてレースの主導権を奪ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はブレーキトラブルに見舞われ、わずか4周であっけなくリタイアした。
これで楽になったサインツはハイペースで走り続けて、余裕を持ってトップでフィニッシュ。“ストップ・ザ・レッドブル”の主役となった。

昨年のオーストラリアGPのタイヤ戦略。ハードタイヤが主役となった。
【参考】2024年F1第3戦オーストラリアGP決勝 結果
1位 55 C.サインツ(フェラーリ )58周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+2.366s
3位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+5.904s
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+35.770s
5位 11 S.ペレス(レッドブル) )+56.309s
6位 18 L.ストロール(アストンマーティン)+93.222s
7位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+95.601s
8位 14 F.アロンソ(アストンマーティン)+100.992s
9位 27 N.ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)+104.553s
10位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+1L
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12位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT) +1L
リタイア 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)
ファステストラップ 16 C.ルクレール(フェラーリ)
タイヤを供給するピレリは「今週末のオーストラリアGPで24レースという長いシーズンが始まります。オーストラリアGPでは昨年と同じ3つのコンパウンド、つまりC3=ハード、C4=ミディアム、C5=ソフトを供給します。しかし、タイヤの構造とコンパウンドは進化していて、昨年と同じではありません。昨年最も人気があったのは2ストップ戦略で、ハードタイヤが全ラップの80%をで使われました。今年も予選ではソフトタイヤ、決勝ではハードとミディアムが主に使われることになるでしょう」と分析している。
2025年オーストラリアGPは、3月14日12時30分(日本時間100時30分)からのフリー走行1回目で開幕、予選は3月5日16時(日本時間14時)、決勝は3月16日15時(日本時間13時)に開始される。
2025年F1開幕戦オーストラリアGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:3月14日12時30分〜13時30分(日本時間10時30分〜11時30分)
フリー走行2回目:3月14日16時〜17時(日本時間14時〜15時)
フリー走行3回目:3月15日12時30分〜13時30分(日本時間10時30分〜11時30分)
予選:3月15日16時〜17時(日本時間14時〜15時)
決勝(58周):3月16日15時〜(日本時間13時〜)