2017年に移動してリニューアルした駒門PA

駒門PA(下り)は、2017年4月にリニューアルされて、現在の場所に移動されている。
駒門PA(下り)は、御殿場ICを超えて新東名高速との分岐を過ぎた先にある、東名高速道路のPAです。2017年のリニューアルで、以前にあった場所から約1.7km下った先に場所を移しています。
駒門PA(下り)の最大の魅力は、その景観でしょう。PAの北側には雄大な富士山を望むことができます。また、施設には地下50mからくみ上げた富士山の伏流水が飲める水栓も用意されています。ポリタンクを持参して、澄んだおいしい水を持って帰る人をけっこう見かけるのも、駒門PA(下り)の名物ともいえるでしょう。
そんな駒門PA(下り)のおすすめとなるのが、フードコートでナンバーワンを競う2つのメニュー。ひとつは地元・御殿場の自慢のご当地そば、もうひとつは働くドライバーに熱く支持されている定食です。
御殿場の家庭に伝わる郷土料理「御厨(みくりや)そば」

駒門PA(下り)の「無 mu」にて提供される「みくりやそば」(750円)。地元となる御殿場市のご当地そばだ。
富士山のふもととなる御殿場や小山、裾野エリアは、かつて「御厨(みくりや)」と呼ばれていました。その御厨で古くから伝わる家庭料理が「御厨そば」です。農家の人たちが自分で栽培したソバに山芋を擦り込んだ麺を作り、鶏肉で出汁をとった汁とあわて「御厨そば」としました。そこで、ご当地グルメを普及させるために結成されたのが「『御殿場みくりやそば』あなたのそばで振舞(ふるまい)隊」です。
そんな振舞隊は「麺に山芋・自然薯を使用」「自家製麺、もしくは御殿場市内で製麺された麺を使用」「麺、および汁に御殿場の水を使用」という定義を定めました。その「御殿場みくりやそば」が駒門PA(下り)でも楽しめます。それが各種そばやうどんを提供する「無 mu」の「みくりやそば」(750円)です。
幅広の麺をいただけば、なるほど! ツルルとしたノドごしが普通のそばとは少し違います。うどんのようなツルツル感がありながらも、しっかりとそばの風味も残る、独特の味わいです。また、鶏ベースの汁は、シイタケなどの野菜のうま味もたっぷり。甘く、ふくよかで優しい味でした。ほうれん草、しいたけ、ニンジン、鶏肉などの具材もたっぷりと入って、食べ応えもあります。御殿場エリアの歴史を感じさせてくれる一杯です。