職人の技を支える包丁にZ NISMOの美学を込めて
通常のニュースリリースとは少し違った切り口で、日産を巡る人材、製品、技術について紹介しているのが「Nissan USA Stories」。最新の話題として、Z NISMOをモチーフに「企画、開発」されたSushi Knifeの話が紹介されました。

製作にあたって、桐生工業の桐生聡氏は「常にZの側面図を考えていました」と語る。
Nissan DesignAmericaが企画した「Knife Project」のパートナーとして選ばれたのは、新潟県三条市にある日本屈指の有名な包丁メーカー「桐生工業」です。
昭和2年開業の老舗において祖父の代からの技術を受け継いでいる主任包丁職人、桐生聡氏がデザインを描きおろし、素材のカットから焼き入れ、研ぎに至るまで丁寧にハンドメイドで仕上げています。
そこには桐生氏自身の包丁に対するこだわりだけでなく、Zカーに対する並々ならない情熱があるそうです。子供時分、自宅にあったという240Zが「原点」だという桐生氏は、製作するデザインにZ NISMOの美学をそのまま反映したいと、考えたのでした。
特別なケースには、歴代Zのロゴが刻まれる
たとえばエッジのたったフォルムは、Zの象徴的なシルエットをイメージさせるもの。もともとZのルーフに配されたシルバーのアクセントは「武士の刀」をモチーフとしていただけに、ナイフのサイドプロファイルもまた鋭い切れ味が表現されています。

正確な紹介はないのだけれど、形状的にはいわゆる「柳刃包丁」を思わせる。
握り手にはバッファローホーンを使いつつ、赤いスペーサーを配置。NISMOならではのレッドのアクセントが、印象的に採り入れられているようです。
企画に協力したSushiMaster Chef Hiroことすし職人 寺田裕之氏もまた、長年の日産ファン。寿司職人の技術を支える「特別な切れ味」を作り上げるにあたって、寿司を最高の状態で創り上げるための「性能」を最優先したそうです。
そこにもまた「特別に仕立てられた1台」であるZ NISMOの魂が息づいている、と言えるかもしれません。
Zニスモ プレシジョン スシナイフには他にも、フェアレディZに対するオマージュが多彩に込められています。生産は、初代「240Z」に敬意を表する240本限定(シリアルナンバー入り)で、特別にデザインされた黒塗りの箱の内側には、6世代のZロゴがプリントされている、という凝りよう。気になるプライスタグは、300.23ドルです。

モチーフとなった初代240Z。日本はもちろん北米でもレジェンドとしての地位を確立している。