「アウトモビリ・ランボルギーニ」社が生み出してきた数々の名車のレガシーを残すため、2015年に誕生した「Polo Storico(ポロストリコ)」部門。「Polo Storico」とはイタリア語で「歴史の極み」を意味するが、同社のヒストリックモデルのレストアや貴重な資料の保存など、その名に恥じない活動を行っている。ここではその10周年を記念し、8回に分けて同部門の事績を追ってみることにする。今回はその第一回目だ。

それぞれ数千時間をかけレストアしたヒストリックカーが40台

「アウトモビリ・ランボルギーニ」社のヒストリックカーを管理する「ポロストリコ」部門。2015年に設立され、2025年の今年に10周年を迎えた。

同社の会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、「ポロストリコ」について、「当社の伝統と遺産への価値を維持高める礎の部門」と誇らしげに語る。

画像: レストアで「ランボルギーニ」のレガシーとしての輝きを取り戻した「350GT」。

レストアで「ランボルギーニ」のレガシーとしての輝きを取り戻した「350GT」。

「ポストリコ」のこれまでの10年を俯瞰すれば、その言葉が誇張でないことがわかる。

「350GT」から「ディアブロ」までのヒストリックカーを保存するのみならず、3万点を超える貴重な社内資料(デザインアイデア、設計図・・・etc.)のデジタルアーカイブ化やそれぞれ数千時間費やした40台以上のレストア、そしてその出自の確かさを保証する200件以上の認定書の発行などがその証左となる。

同社の歴史的なアイデンティティの確立に、大きな貢献を果たしてきたことは疑いのないところだ。このことはランボルギーニのコレクターにとってもこの上ないことで、その評価の国際的ベンチマークとして大いに役立っているという。

画像: 「アウトモビリ・ランボルギーニ」社の貴重な3万点以上の資料がデジタルアーカイブ化されている。

「アウトモビリ・ランボルギーニ」社の貴重な3万点以上の資料がデジタルアーカイブ化されている。

もちろん、「ポストリコ」は歩みを留めていない。他の部門とともに未来を見据え、過去の象徴的なモデルを守りつつ、将来その仲間入りを果たすであろうモデルを迎える準備も行なっている。

また、10周年を祝い、ユーザーやコレクター、メディアを対象とした世界的イベントの開催も計画されているという。「ランボルギーニ」ファンのみならず、クルマ好きには目の離せない1年となりそうだ。

次回は、デジタルアーカイブ化とレストアについて詳しく紹介していこう。⇨(Part2/8に続く)

This article is a sponsored article by
''.