今シーズンは好調の日産フォーミュラEチーム

記者会見に臨む(左から)トマソ・ヴォルペ監督、オリバー・ローランド選手、西川直志氏。
横浜の日産グローバルギャラリーで行われた記者会見には、日産フォーミュラEチームのトマソ・ヴォルペ監督、ドライバーのオリバー・ローランド選手、2024年度までチーフパワートレインエンジニアを務めた西川直志氏の3名が出席。もう1人のドライバー、ノーマン・ナトー選手は所用で参加できず。
2018/19シーズンからフォーミュラE世界選手権に参戦している日産チームだが、シーズンを重ねるごとに成績を向上させており、2024/25シーズンは東京 E-Prix前の時点でマニュファクチャラーズランキングで首位、チームランキングで2位、ドライバーズランキングではローランド選手が首位を維持している。
ヴォルペ監督は「日産のフォーミュラEチームは2030年までの長期的計画で順調に進んでいる。東京 E-Prixはホームレースであり、現在ランキングトップのローランド選手はもちろん、久しぶりに日産チームに復帰したナトー選手にも期待している」と語る。
ローランド選手は「今シーズンは5回もポディウム(表彰台)に上がれるなど、うまくいっている。去年の東京 E-Prixは2位だったから今年は優勝したいけれど、無理せず確実にポイントを取ってシリーズチャンピオンを狙いたい。まずはポールポジションの獲得を目指す」と意気込みを見せる。
現在のGEN3 EVO(ジェンスリー エヴォ)と呼ばれるフォーミュラEマシンのパワートレーン開発を担当した西川氏は「市販車とモータースポーツ用車両はまったく違う。しかもパワートレーンだけでは勝てないから、ポテンシャルを生かした戦略とドライバーの力量が伴わなければならない」と語る。西川氏は2025年4月から第一製品開発本部の次席車両開発主管となり、今後はフォーミュラEのテクノロジーを量産車にフィードバックしていく。