ダイナミズムとエレガンスを放つシューティングブレーク

伸びやかなサイドビューが美しい、BMW コンセプト スピードトップ。
BMW コンセプト スピードトップ(以下、スピードトップ)が発表されたイベントは、歴史的な自動車の祭典として知られている。BMWではワゴンを「ツーリング」と呼んでいるが、このスピードトップはスポーティなツーリングを再構築し、シューティングブレーク(クーペをベースにリアのラゲッジスペースを大きくして、狩猟用具などを積めるようにしたクルマ)のエレガンスさとユニークなプロポーションを融合させた。
「止まっているときにもダイナミズムとエレガンスを放つのが真のBMWであり、それはこのスピードトップにもあてはまります。その特徴はサイドビューにあります」と、BMWグループ デザインの責任者であるエイドリアン・ファン・ホーイドンクは語る。
室内空間はゆったりとしており、2人だけの週末旅行に最適だ。上質な素材、こだわったディテール、そしてエクステリアとインテリアのスタイリッシュなつながりは、真のクラフトマンシップの証でもある。

インテリアにも2トーンが用いられた、BMW コンセプト スピードトップのコクピット。
スピードトップの人目を引くフォルムは、2024年にコモ湖湖畔で開催された同じイベントで発表された「BMW スカイトップ」と共有し、コレクターや愛好家向けに少数限定シリーズとして提供される。いわば、スカイトップのシューティングブレーク版が、このスピードトップといえるだろう。
フロントエンドの強調されたV字シェイプやシャークノーズ デザイン、スリムなヘッドランプ、照明付きキドニーグリルが、スピードトップに紛れもない存在感を与えている。ボンネットからルーフ、そしてリアスポイラーへと続く中央の合わせ目が、ダイナミックなスタイルを表現している。
ルーフのカラーグラデーションが、このフォルムを際立たせ、たくましいスタイルは広いショルダーによって強調されている。そして足下はスピードトップのために特別にデザインされた2トーンの14本スポーク ホイールがエレガンスさを強調する。
インテリアは細部にまでこだわってデザインされ、巧みにパンチング加工された伝統的なスタイルのレザーが、クラフトマンシップを際立たせている。