70台の限定生産を決定。日本導入は、あるのか?

インテリアにはレザーがふんだんに用いられ、クラフトマンシップを際立たせている。
ボディカラーのグラデーションやマテリアルとのコンセプトが、エクステリアとインテリアの間につながりを生み出している。輝くようなブラウンの色調はインテリアにも受け継がれ、シートの明るいホワイトと調和している。2トーンカラーのレザーシートは、インテリアのダイナミックな部分と機能的な部分を分けている。
そしてエクステリアの印象的なルーフの合わせ目は、2トーン レザーのヘッドライナーに光線として映し出され、雰囲気のある間接照明となっている。
ラゲッジスペースも、ブロースタイルのパーフォレーションが施されたレザーで覆われている。ラゲッジスペースは2つのセクションに分かれており、数日間の旅行用の大きな荷物も収納することができる。
スピードトップの精巧な内外装のクラフツマンシップは、ディンゴルフィングにあるBMWグループ工場のマニュファクトリー ワークショップの専門技術によって実現された。

イタリアのスケドーニ社とコラボレーションしたバッグも用意されている。
スピードトップのデザインにおける卓越性は、イタリアの伝統的なメーカーであるスケドーニ社とのコラボレーションによってさらに高められている。高級で高品質な革製品を手作業で製造することで知られる同社は、特に自動車産業において、常に最高の品質とカスタマイズを追求してきた。
シート後方には、レザーストラップ付きの収納スペースが2カ所あり、スケドーニのオーダーメイドバッグを2つ収納できる。このバッグはスピードトップのために特別にデザインされ、ボディカラーや素材のコンセプトにマッチしている。お揃いのウイークエンド用バッグもトランクに収納できる。
スピードトップはデザインだけでなく、性能面でも高みを目指し、パワーユニットにはBMWが現在のラインナップで最もパワフルなV8エンジンを搭載している。
「昨年、コモ湖畔で発表したコンセプト スカイトップは愛好家や自動車ファンの間で大きな反響を呼び、50台の限定生産を開始しました。そこで、このスピードトップも70台限定で生産することにしました。現在、注文を承っています。コレクターやエンスージアストの皆さまに、また新たなエクスクルーシブ モデルを提供できることを嬉しく思います」と、BMW ブランド&プロダクト マネジメント担当上級副社長のベルント・ケルバーは語っている。
さて、スカイトップとスピードトップ、日本には何台が導入されるのだろうか。現段階では、BMWジャパンからはアナウンスはされていない。だが今までのスペシャルモデルの例から考慮すると、コレクターへの個別販売で数台が日本に導入される可能性が高いと思われる。

2024年に発表された、コンセプト スカイトップ(左)とコンセプト スピードトップ。