2025年5月30日(現地時間)、 F1第9戦スペインGPがバルセロナ郊外モンメロのカタルーニャ・サーキットで開幕する。エミリア・ロマーニャGPから始まった欧州3連戦の3戦めにあたる。ここまでマクラーレンがシーズンをリードしているが、マシンの総合力が問われるコースだけに、現時点の力関係がよりはっきりするグランプリとなりそうだ。

ピレリの分析「タイヤに厳しく、3ストップが速い可能も」

昨年2024年のスペインGPでは、レースを通して速かったのは予選で僅差のポールポジションを獲得したマクラーレンのランド・ノリスだったが、最終的に勝ったのはレッドブルのマックス・フェルスタペンだった。

最初のスティントで中古のソフトを選んでいたフェルスタッペンは、ここでノリスより前でレースを進め、そのリードを広げることができたのが大きかった。一方、スタートで新品ソフトだったノリスは中盤にはフェルスタペンを上回るペースで追い上げたものの、最終スティントでは中古のソフトを履くことになり、レース終盤に入ると差がなかなか縮まらない状況になっていった。

結局僅差ながら最後までノリスを抑えたフェルスタッペンは、2秒強の差をつけたままシーズン7勝目を挙げた。

画像: 昨年2024年スペインGP。。レースペースはノリスのほうがむしろいいように見えたが、最後に履いたソフトタイヤが明暗を分け、フェルスタッペンがノリスとの一騎討ちを制した。

昨年2024年スペインGP。。レースペースはノリスのほうがむしろいいように見えたが、最後に履いたソフトタイヤが明暗を分け、フェルスタッペンがノリスとの一騎討ちを制した。

画像: 2024年スペインGPのタイヤ戦略。カタルーニャ・サーキットでは2ストップ戦略がほぼ定着しており、昨年のレースも例外ではなかった。ほぼ全員がソフトタイヤでスタートし、トップ3は第2スティントでミディアムタイヤ、そして最後のスティントで2セット目のソフトタイヤを装着した。

2024年スペインGPのタイヤ戦略。カタルーニャ・サーキットでは2ストップ戦略がほぼ定着しており、昨年のレースも例外ではなかった。ほぼ全員がソフトタイヤでスタートし、トップ3は第2スティントでミディアムタイヤ、そして最後のスティントで2セット目のソフトタイヤを装着した。

【参考】2024年F1第10戦スペインGP決勝 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)66周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+2.219s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+17.790s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス) +22.320s
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+22.709s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ) +31.028s
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+33.760s
8位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+59.524s
9位 10 P.ガスリー (アルピーヌ・ルノー)+71.889s
10位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+79.215
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15位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT) +1周
19位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT) +1周
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)

タイヤを供給するピレリは「カタルーニャ・サーキットはあらゆる技術的チャレンジを提供する完成度の高いコースであり、テストコースとして最も人気のあるサーキットのひとつです。シーズン中のテストが事実上廃止され、シーズン前の作業も削減されたため、チームによるテストにはあまり使用されなくなりましたが、それでもここでのデータが重要テストベンチとなっています。このサーキットはマシンにとって過酷なだけでなく、タイヤへの要求も高いため、最も硬いタイヤ、つまりハード=C1、ミディアム=C2、ソフト=C3を供給します。戦略の面では2ストップが最も速いと予想されますが、タイヤの摩耗次第で3ストップが速い可能もあります」と分析している。

画像: スペインGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。

スペインGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。

さて2025年のスペインGPはどんなレースとなるのか。第9戦スペインGPは5月30日13時30分(日本時間20時30分)から始まるフリー走行で開幕、決勝は6月1日15時(日本時間22時)にスタートする。

2025年F1第9戦スペインGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:5月30日13時30分〜14時30分(日本時間20時30分〜213時30分)
フリー走行2回目:5月30日17時〜18時(日本時間24時〜25時)
フリー走行3回目:5月31日12時30分〜13時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
予選:5月31日16時〜17時(日本時間23時〜24時)
決勝(66周):6月1日15時〜(日本時間22時〜)

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