スーパーハイト系は「タント」から始まった

タント Xターボ 2WD(ボディカラーは、ホワイト×アイスグリーン)。
スーパーハイト系とは、全高が1700mm以上あり、リアサイドドアにスライドドアを採用したワゴンタイプの軽乗用車のジャンルだ。2003年に初代が発売されたタントが、このスーパーハイト系のパイオニアでもある。今やスーパーハイト系は軽乗用車のメインストリームとなり、2024年に販売された軽乗用車のほぼ半数がスーパーハイト系だった。
タントは2007年に登場した2代目から「ミラクルオープンドア」を採用し、子育て層からシニア層まで幅広いユーザーから好評を得ている。2019年7月に発売した現行の4代目では、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャー)」を採用した第一弾モデルとして、大幅に機能と性能を進化させた。
2022年にはクロスオーバーテイストの「タント ファンクロス」を追加し、広がるアウトドア志向のユーザーニーズにも対応している。また、大開口のミラクルオープンドアを生かした「タント ウェルカムシートリフト」や「タント スローパー」など、多用なユーザーの使い勝手を追求した福祉車両もラインナップしている。

タントカスタム RS 2WD(ボディカラーは、クールバイオレットクリスタルシャイン)。
主なタントの歴史
2003年11月:初代モデル発売(初のスーパーハイト系軽乗用車)
2007年12月:2代目モデル発売(ミラクルオープンドア採用)
2009年12月:「タント エグゼ」発売(すでに販売終了)
2011年10月:国内累計販売台数100万台達成
2013年10月:3代目モデル発売(スマートアシスト採用、外板樹脂パーツ採用拡大)
2017年10月:国内累計販売台数200万台達成
2019年7月:4代目モデル発売(DNGA第1弾)
2022年10月:マイナーチェンジ(タント ファンクロス追加)
ホンダ N-BOX、スズキ スペーシアといったライバルとともに、「スーパーハイト系御三家」として人気を集めているタント。ダイハツでは、2025年6月5日にハイト系ワゴンにスライドドアを採用した新型ムーヴを発表し、軽乗用車ラインナップのさらなる拡充を図っている。

タントファンクロス ターボ 2WD(ボディカラーは、ブラックマイカメタリック×サンドベージュメタリック)。