2025年6月27日(現地時間)、 F1第11戦オーストリアGPがシュピールベルクのレッドブルリンクで開幕する。F1グランプリはカナダから再びヨーロッパに戻り、ここから夏休みまでの6週間で4グランプリが開催される過密スケジュールに突入する。過去3年間、オーストリアGPはスプリントフォーマットで開催されてきたが、今年は通常のフォーマットに戻り、金曜日に2回、土曜日に1回の計3回のフリープラクティスセッションの後、土曜日の夕刻に予選、そして日曜日に決勝が行われる。

ピレリの分析「今年も2ストップが最速の戦略となると予測」

昨年2024年のオーストリアGPは、レース中盤まではポールポジションから好スタートを切ったレッドブルのマックス・フェルスタッペンの独壇場だったが、ハードタイヤへの交換でリアタイヤの交換に手間取り混戦に。そして最終盤、勢いに乗ったマクラーレンのランド・ノリスがフェルスタッペンの後方に迫り、両車が接触。レッドブルは左リアタイヤ、マクラーレンは右リアをバーストさせてしまう。

これで首位に立ったメルセデスのジョージ・ラッセルが、後続をDRS圏内に近寄らせることなく逃げ切ってチェッカーを受けた。棚ぼたの勝利ではあったが、3番手をキープしていたのが効を奏した。

画像: 昨年のオーストリアGPを制したメルセデスのジョージ・ラッセル。

昨年のオーストリアGPを制したメルセデスのジョージ・ラッセル。

画像: 昨年のオーストリアGPのタイヤ戦略。最も効果的な戦略は2ストップで、3ストップ以上のドライバーも自らの選択ではなく、予期せぬ事態によるものだった。

昨年のオーストリアGPのタイヤ戦略。最も効果的な戦略は2ストップで、3ストップ以上のドライバーも自らの選択ではなく、予期せぬ事態によるものだった。

【参考】2024年F1第11戦オーストリアGP決勝 結果

1位 63 G.ラッセル(メルセデス) 71周
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+1.906s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ) +4.533s
4位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +23.142s
5位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+37.253s
6位 27 N.ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)+54.088s
7位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+54.872s
8位 20_K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+60.355s
9位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT)+61.169s
10位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+61.766s
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14位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+1L
ファステストラップ 14 F.アロンソ(アストンマーティン)

タイヤを供給するピレリは「今年もハード=C3、ミディアム=C4、ソフト=C5のタイヤを選択しました。このサーキットでは低速コーナーからのトラクションとブレーキングの安定性が重要になります。路面は古く摩耗性が高いものの、タイヤにかかる横方向の力は大きくなく、全体的な摩耗は限られていますが、タイヤが過熱すると最初と最後のセクターで他の車からの攻撃をかわすのが難しくなるので、タイヤの温度を管理することも重要なります。タイヤ戦略は摩耗や劣化が比較的低小さいため理論上は1ストップも可能ですが、気温が高くなるとタイヤの熱管理が難しくなる傾向があり、2ストップが最速の戦略となると予測されます。昨年も最も効果的な戦略は2ストップでした」と分析している。

画像: オーストリアGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。

オーストリアGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。

第11戦オーストリアGPは6月27日13時30分(日本時間20時30分)から始まるフリー走行で開幕、予選は6月28日16時(日本時間23時)、決勝は6月29日15時(日本時間22時)にスタートする。

2025年F1第11戦オーストリアGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:6月27日13時30分〜14時30分(日本時間20時30分〜21時30分)
フリー走行2回目:6月27日17時〜18時(日本時間6月28日0時〜01時)
フリー走行3回目:6月28日12時30分〜13時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
予選:6月28日16時〜17時(日本時間23時〜24時)
決勝(71周):6月29日15時〜(日本時間22時〜)

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