先代よりもアウトドアのイメージを高める
初代となる先代デリカミニは2023年4月に発表されたから、わずか1年5カ月ほどでフルモデルチェンジされた。これは先代が前身のeKクロススペースのビッグマイナーチェンジモデルとして登場したため。そのeKクロススペースは2020年に発表されているから、実質的には5年を経てのフルモデルチェンジにあたる。
そのスタイリングは、先代の進化版といえる。イメージキャラクターの「デリ丸。」を彷彿とさせる半円形LEDポジションランプは少し大きくなり、三菱車のアイデンティティであるダイナミックシールドは先進感や次世代感を表現するようデザインが変更された。
前後のスキッドプレートはワイド化されるなど、アウトドアのイメージも高めている。サイドビューでは、ルーフ前端を10cm前に伸ばしてAピラーを立たせ、また特徴的だったDピラー部のキックアップは廃している。
ルーミーなインテリアでは、12.3インチの大型メーターディスプレイ+7インチのナビゲーションシステムディスプレイが目をひく。グレードによるが内装色はブラック/カーキ基調の「プレミアム」と、ブラック/アイボリー基調の「スタンダード」を設定。全体的にクオリティは高い。
パワートレーンは先代同様ターボとノンターボを設定し、トランスミッションはCVTのみで、4WDもラインナップ。ただし、マイルドハイブリッドは廃された。
予防安全技術の「eアシスト」も進化させるなど、安全&快適装備も充実。既に4000台以上のオーダーが入っているということで、クロスオーバーSUVタイプの軽スーパーハイトワゴンの中では、大いに人気を集めることは間違いなさそうだ。
デリカミニ Tプレミアム デリ丸パッケージ 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1815mm
●ホイールベース:2495mm
●車両重量:1050kg
●エンジン:直3 DOHCターボ
●総排気量:659cc
●最高出力:47kW(64ps)/5600rpm
●最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400−4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:17.8km/L
●タイヤサイズ:165/60R15
●車両価格(税込):290万7300円