店舗には浜松やスズキにゆかりのある素材を活用

「S-MALLスズキ歴史館ショップ」の全景。
「スズキ歴史館」は、2009年4月に開館以来、スズキの歴史やものづくりを紹介する施設として、小学校の社会科見学など地域の学びの場として活用され、2024年9月には累計来館者数が100万人を達成し、浜松市の観光振興にも貢献している。
これまで同館では、自動販売機や券売機を活用した物販コーナーを設けていたが、取扱商品やアイテム数に限りがあり、十分な品ぞろえができず、来館者の期待に十分に応えられないなどの課題があった。そこで今回のリニューアルでは、車両展示などに使用していた1階スペースに「S-MALLスズキ歴史館ショップ」を整備し、スズキ公式ECサイト「S-MALL」で販売しているアパレルやグッズなどの「スズキコレクション」を実際に手に取って見られるようになった。
さらに、地元浜松の物産を紹介するコーナーも新設し、食品を中心に品揃えを拡充していく。また「スズキ食堂 インドベジタリアンレトルトカレー」の取り扱いも開始した。

地元浜松産の天竜スギを活用した木組み。
店舗内装は、スズキの祖業である織機の木組みから着想を得た温かみのあるデザインを採用、木材は地元浜松産の天竜材を活用し、天竜スギを木組みやパーテーションなどに、天竜ヒノキを陳列棚に使用している。また、歴史館入口から受付までの天井部や天吊りライトのシェードに遠州織、現存する鈴木式織機で織られたソファの張地などに使用するなど、浜松やスズキにゆかりのある素材を随所に活用している。
スズキでは、今回のリニューアルを通じて、同館を訪れる来館者がより一層楽しんでスズキの魅力を感じてもらうことはもちろんのこと、地元浜松の資源や文化を紹介する場として、地域とのつながりを深め、浜松の魅力向上にも貢献していく。スズキ歴史館の詳細に関しては、同館のWebサイトを参照して欲しい。

浜松の名産品コーナーの陳列棚も、天竜ヒノキ製だ。
スズキ歴史館 概要
●住所:静岡県浜松市中央区増楽町1301
●開館時間:9時〜16時30分(予約制)
S-MALLスズキ歴史館ショップは予約不要で利用可能
●入館料:無料



