中身は最新の技術を搭載して405psを発生!
「90」ではランドローバー初となるモヘア製のブラウン・ファブリックルーフを採用。タイダウンやウェビングを備え、ジッパーを開けてサイドやリアを巻き上げると、オープンエアドライブも楽しめる。耐久性と質感を両立させたこのモヘアルーフは、クラシックな外観に上質さを添える要素となった。
一方の「110」はブラックルーフを組み合わせ、力強さと落ち着きを両立する。

「90」はソフトトップ仕様。モヘア素材のファブリックルーフを採用した初のディフェンダーとなる。

ボディカラーはビスポークカラーのムロマチヘリテージニュートラルグレイで、110はブラックルーフを組み合わせる。
インテリアはブリッジ・オブ・ウィアー社製のチョコレートブラウン・セミアニリンレザーで統一。シルバーアルマイトのドアハンドルやサテンブラックのルーフフレームがコントラストを生み、英国伝統と日本の美意識が調和する空間を形成している。
メカニズムに目を向けよう。「MUROMACHI EDITION」には、ランドローバー純正の5.0L自然吸気V8ガソリンエンジンを搭載。最高出力405ps、最大トルク515Nmを発揮し、ZF製8速オートマチックを組み合わせる。0-60mph加速は「90」で5.6秒、「110」で6.1秒という俊足ぶりを誇る。
サスペンションにはアイバッハ製スプリングとビルシュタイン製ダンパー、ブレーキにはアルコン製キャリパーを採用し、ステアリングシステムも改良。ドナー車両を完全分解した上で新部品を組み込み、数百時間におよぶリビルド作業を経て完成する1台は、まさに“新車として蘇ったクラシック”といえる。

リアゲートにはスペアタイヤを装備。実用とデザインを両立。
これまで「WORKS V8 TROPHY」や「ISLAY EDITION」など、世界限定モデルで高く評価されてきたシリーズだが、「MUROMACHI EDITION」は日本市場への特別なオマージュとして位置づけられる。
注目の車両価格は、「90」、「110」ともに6400万円! 2025年10月29日(水)より全国のジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売リテイラーネットワークにて受注を開始する。
ランドローバーが築いてきた冒険の系譜と、日本人のクラフト精神。その両者が融合したこの1台は、75年の歴史を象徴する記念モデルとなるだろう。

無駄のない直線基調が際立つサイドビュー。伝統の造形美が息づく。

