2025年11月17日(現地時間)、ポルシェAGは電動モータースポーツのトップカテゴリー「FIAフォーミュラE世界選手権」への参戦体制を強化し、2026/2027年シーズン13から2チーム/4台体制で参戦すると発表した。シーズン13にはカスタマーチームも参戦する予定で、それが実現すれが計6台の「ポルシェ 99X エレクトリック」がエントリーすることになる。

2026/27年シーズンから投入されるマシンは市販車開発にもメリット

2024/2025年シーズン11でマニュファクチャラーズチャンピオンに輝いたポルシェは(タグホイーヤー・ポルシェフォーミュラEチームがチームタイトルも獲得)は、次世代フォーミュラEマシン「ジェネレーション4」が導入される2026/2027年シーズン13に向けて、参戦体制を強化することなった。

現在ポルシェはタグホイーヤー・ポルシェフォーミュラEチームとして2台体制で参戦し、パワーユニットをアンドレッティ・フォーミュラEとクブラ・キロに供給しているが、次世代フォーミュラEマシン「ジェネレーション4」が導入されるのを機に、もうひとつワークスチームを結成して2チーム/4台とするほか、カスタマーチームにマシンとパワーユニットを供給し、6台体制でのぞむ計画だという。

2026/27年シーズンから投入されるマシン「ジェネレーション4」は、最大600kW(約815HP相当)の出力に加え、アクティブ4輪駆動を採用することにより、レースそのものの定義を塗り替えるモデルになる。また、マシンの構造には100%リサイクル可能な素材が多く使用し、メーカーにとっては市販車開発や将来の車両イノベーションにこれまで以上に直結する試みとしてメリットが大きく、大きな注目を集めている。

画像: 2026/27年シーズンから投入される次世代フォーミュラEマシン「ジェネレーション4」。レース時の最高出力は450kW(アタックモードでは600kW)、700kWの強化型回生ブレーキシステムを搭載し、エネルギー容量も最大55kWhへと拡大する。さらにアクティブ4輪駆動やアクティブ・ディファレンシャルを採用し、マシンの構造には100%リサイクル可能な素材を使用する。

2026/27年シーズンから投入される次世代フォーミュラEマシン「ジェネレーション4」。レース時の最高出力は450kW(アタックモードでは600kW)、700kWの強化型回生ブレーキシステムを搭載し、エネルギー容量も最大55kWhへと拡大する。さらにアクティブ4輪駆動やアクティブ・ディファレンシャルを採用し、マシンの構造には100%リサイクル可能な素材を使用する。

「電動モータースポーツでもポルシェのブランドは形作られていく」

ポルシェ・モータースポーツのトーマス・ラウデンバッ副社長は、「モータースポーツは我々のブランドを形作るもので、電動モータースポーツでもそうなるでしょう。他のレースシリーズと比べても、フォーミュラEは投入した労力と得られる成果のバランスが非常に魅力的で、量産スポーツカーに関連する技術ソリューションをさらに発展させる機会も与えてくれます。我々はフォーミュラE参戦により、ドライバーだけでなくあらゆるレベルで新たな才能を発掘し、育成していきたいと考えています」とコメント。

また、2つ目のワークスチームもヴァイザッハのポルシェ開発センターを拠点とする予定で、「追加投入するマシンについては、現在の体制をただ拡大するのではなく、可能な限り独立性を持たせたいと考えています。来年、ポルシェ・モータースポーツは75周年を迎えます。その成功の歴史は、今後は電動モータースポーツの物語によっても形作られていくことになるでしょう」と語っている。

画像: 「ジェネレーション4」はサステナブルなレースカーとして、強化型回生ブレーキシステムを搭載。コース特性やコンディションに応じて、空力バランス、パワー、ブレーキ回生をどうマネージメントするかがポイントとなってくる。

「ジェネレーション4」はサステナブルなレースカーとして、強化型回生ブレーキシステムを搭載。コース特性やコンディションに応じて、空力バランス、パワー、ブレーキ回生をどうマネージメントするかがポイントとなってくる。

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