ジャガー・ランドローバーは2025年11月28日、2026年1月に開幕するダカール・ラリーで競技デビューする「DEFENDER DAKAR(ディフェンダー ダカール) D7X-R」のリブリー(カラーリングデザイン)を公開した。市販車「DEFENDER OCTA(オクタ)」をベースに世界最難関のラリーレイドへ挑む、新世代ワークスマシンの全貌が明らかになった。
ディフェンダーの最強モデル「オクタ」でダカールラリーに挑む
D7X-Rのベースは、市販仕様の頂点に立つ「ディフェンダー オクタ」だ。2026年FIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)で新設されるストックカテゴリーは市販車の素性を強く残すことを求めるため、D7xボディアーキテクチャ、トランスミッション、ドライブライン、そして4.4L V8ツインターボを変更不可項目としてそのまま使用する。
つまりベース車が強靭でなければ戦いにすら挑めない。この前提を満たすのがオクタであり、ディフェンダーがこのカテゴリー参戦に自信を持つ理由でもある。

拡大された後輪トレッドと高い車高が後方からも迫力を強調。リアゲート全体に大きく入る“DEFENDER”ロゴがブランドの矜持を示す。
もちろん、そのまま砂漠に放り込むわけではない。まずスロバキア・ニトラ工場のラインで製造されるボディシェルに、FIA規定準拠のロールケージを組み込み、さらに550Lという巨大燃料タンクを搭載。最長800km超のステージを走破するためのまさに生命線だ。
外装も走るための機能に徹している。トレッドは60mm拡大され、35インチタイヤの装着と車高アップによってグランドクリアランスは大幅に向上。
アプローチ/デパーチャーアングルを確保するためのボディワークの再設計により、オクタの特徴的なワイドアーチがいっそう武骨な表情を見せている。まさに目的のためだけに磨かれた美しさだ。

砂漠の地層を思わせるトーンに、希少な水を象徴するAqua(水)を差し色とした新配色。競技車としての存在感を際立たせる。

