サーキット最速を狙うリアルスポーツ「POTENZA RE-71RZ」
ブリヂストンのスポーツタイヤブランド「POTENZA(ポテンザ)」は1979年の誕生以来、ハイパフォーマンスカーからサーキットの現場に至るまで高い評価を得てきた。その核心となる「走り」へのこだわりをさらに突き詰めた最新モデルが、2026年2月に登場する「POTENZA RE-71RZ」と「POTENZA Adrenalin RE005」である。
まずRE-71RZは、従来モデル「RE-71RS」を継承しつつ、筑波サーキット(コース2000)で1.2%のラップタイム短縮という具体的な成果を持って登場する。
開発には佐々木雅弘氏、立川祐路氏といったトップドライバーが実車評価で参加しており、プロの知見がタイヤの挙動に直結している点が最大の強みだ。


サーキット走行を視野に入れたアグレッシブなパタンを採用。高剛性ショルダーが限界域での操縦性を支え、スポーツ走行の精度を高める。
タイヤの根幹であるコンパウンドには、ブリヂストン独自の「ナノプロ・テック」技術を用いた新配合ゴムを採用。シリカとポリマーの結合を細かく制御し、路面に食い込む“粘り”を高めたことで、ドライとウェット双方で強烈なグリップを発揮する。
また、スリックショルダー採用の新パタン、最適化した接地形状が加わることで、限界域でのコントロール性が明確に向上。公道での扱いやすさを確保しながら、サーキットで求められる「もう一歩踏めるタイヤ」として進化している。

RE-71RZはショルダー剛性や溝配置の最適化により、高速コーナーでの安定した接地圧とグリップを実現している。
トップドライバーのコメントを見ると、佐々木氏は「グリップとコントロール性能を高いレベルで両立した」と述べ、立川氏は「誰もが意のままに操れる感覚」を評価している。これは単純なグリップタイヤではなく、運転そのものを“楽しくする”方向へ振られた開発思想の表れだ。
耐摩耗性能も従来比で向上しており、サーキットユーザーが直面しがちな「タイヤが熱に負ける」「持ちが悪い」といった悩みへの対策も施されている。
全61サイズの設定は、軽自動車からハイパワーFRスポーツまで幅広く対応しており、ユーザーの裾野はさらに広がるはずだ。

軽自動車用からハイパフォーマンス車用まで全61サイズを設定。幅広いユーザーが競技志向のハイグリップを選べるラインアップとなっている。

