ノリスと、12点差で追うフェルスタッペンの一騎討ち
2025年シーズンは序盤からマクラーレン勢が好調で、圧倒的な速さでコンストラクターズ選手権をリードし、第18戦シンガポールGPで早々にタイトルを確定。ドライバーズ選手権もマクラーレンのふたりが競り合う形で終盤を迎えたが、第20戦ブラジルGPでそれまでトップを走っていたオスカー・ピアストリを、チームメイトのランド・ノリスが逆転。

有利な立場でアブダビGPに乗り込むランド・ノリス。たとえフェルスタッペンが優勝しても、ノリスは3位までに入ればチャンピオンが確定する。
その後もノリスがそのままリードを広げる速さを見せて、ドライバーチャンピオンに向けて一気に加速するかと思われたが、第19戦アメリカGPでスプリント&決勝を制してタイトル争いに急浮上していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が第22戦ラスベガスGP、第23戦カタールGPを連勝して、思わぬ形で王座決定は最終戦までもつれこむことになった。
最終戦を迎えて、首位ノリスが408点、2位フェルスタッペンが396点と、数字上はノリスが12点差と優位に立っているが、前戦カタールGPでもマクラーレンは速さを見せながらも勝ちきれなかったように、なにがあるかわからない。4年連続チャンピオンのフェルスタッペンは手強く、むしろ流れはフェルスタッペンに向いているようにも見える。
もちろん、3位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)もノリスから16点差につけており、展開次第ではあるが、まだチャンピオンの可能性を残している。
※ポイントは1位から10位まで、それぞれ25、18、15、12、10、8、6、4、2、1が与えられる。

逆転で5年連続チャンピオンを狙うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。第22戦ラスベガスGP、第23戦カタールGPを連勝して、一気に差を縮めてきた。
前戦カタールGPで5ポイント獲得した角田裕毅にも期待がかかる。来季のドライバーラインナップに名前がなく、このグランプリがひとまず最後のレースになるかもしれない。将来を見据えても、角田にとってアブダビGPは非常に重要なグランプリとなる。
■2025年F1ドライバーズランキング(第23戦終了時)
1位 4 L.ノリス(マクラーレン)408
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)396
3位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)392
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)309
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)230
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)152
7位 12 K.アントネリ(メルセデス)150
8位 23 A.アルボン(ウイリアムズ)73
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15位 22 角田裕毅(レッドブル)33
■2025年F1コンストラクターズランキング(第23戦終了時)
1位 マクラーレン 800
2位 メルセデス 459
3位 レッドブル 426
4位 フェラーリ 382
5位 ウイリアムズ 137
6位 レーシングブルズ 92
7位 アストンマーティン 80
8位 ハース 73
9位 キックザウバー 68
10位 アルピーヌ 22
