ポルシェは、2025年12月12日、911 GT3の特別仕様車「90 F. A. Porsche」を発表した。創業者の孫であり、ブランドの象徴である911のデザインを手がけた伝説的なデザイナー、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(F.A.ポルシェ)氏の功績を称える仕様だ。世界中のコレクターが血眼になること必至の、歴史的意義を持つ一台となるだろう。

GT3の性能と、コレクターズカーとしての比類なき価値

この「90 F. A. Porsche」は、ポルシェの最新世代である911(992型)GT3 ツーリングパッケージをベースとしている。つまり、その走行性能は疑う余地がない。

画像: ポルシェの「ゾンダーブンシュ(ドイツ語で“特別な願い”)」プログラムによって90台製造。そのうちの1台は、F. A.ポルシェの子息であるマルク・ポルシェが購入した。

ポルシェの「ゾンダーブンシュ(ドイツ語で“特別な願い”)」プログラムによって90台製造。そのうちの1台は、F. A.ポルシェの子息であるマルク・ポルシェが購入した。

画像: ダッシュボードの装飾トリムには、F. A.ポルシェ氏のサインのレプリカ、オリジナルの911のシルエット、「One of 90」の文字をあしらったもう一枚のゴールドメッキのプレートが配されている。

ダッシュボードの装飾トリムには、F. A.ポルシェ氏のサインのレプリカ、オリジナルの911のシルエット、「One of 90」の文字をあしらったもう一枚のゴールドメッキのプレートが配されている。

ベースモデルは、自然吸気の4.0L水平対向6気筒エンジン(最高出力375kW(510ps)/最大トルク450Nm)を搭載する。高回転域まで淀みなく吹き上がるそのフィーリングは、現代のスポーツカーの中でも唯一無二の存在感を放っている。

今回の特別モデルは、そんな究極のドライビングマシンとしてのGT3のパフォーマンスを継承しながら、F.A.ポルシェ氏の生誕90周年という歴史的な意義を加えることで、その価値を飛躍的に高めている。

限定生産であることは言うまでもないが、それ以上に重要なのは、ポルシェというブランドの「過去と現在を繋ぐ架け橋」としての役割だ。F.A.ポルシェが残した不朽のデザインと、現在のポルシェが持つ最高のエンジニアリング技術が融合した結果が、このモデルなのだ。

同時にこの車を所有することは、ポルシェの歴史の一部を所有し、その伝説的なデザイナーの遺産を未来に伝えるという、特別な意味を持つ。走行性能と歴史的価値、その両方を極限まで高めたこの一台は、まさにポルシェの頂点を象徴している。

画像: このエキサイティングなプロジェクトでは、多くのディテールに関して F. A.ポルシェの好みを取り入れた。

このエキサイティングなプロジェクトでは、多くのディテールに関して F. A.ポルシェの好みを取り入れた。

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