フォルクスワーゲンジャパンとステランティスジャパンは2026年12月19日、幕張メッセで2026年1月9日から11日まで開催される「東京オートサロン2026」への出展内容を発表した。フォルクスワーゲンは、GTIの未来像を示す「ID. GTI Concept」を国内初公開するなど、電動化時代のブランド戦略を披露。ステランティスはプジョー、シトロエン、DSオートモビルの仏3ブランドで初出展し、日本初公開モデルを展示する。
プジョー、シトロエン、DSオートモビルがTAS初出展
一方、ステランティスジャパンによる仏3ブランド合同でのTAS初出展にも注目が集まる。プジョー、シトロエン、DSオートモビルという個性の異なるブランドを横断的に紹介する構成は、日本市場における認知拡大だけでなく、グループとしての総合力を示す狙いが透けて見える。

プジョー、シトロエン、DSの世界観を1カ所で体感できる合同ブース。日本初公開モデルを中心に、ブランドの個性を横断的に伝える。
ステランティスジャパンのブースでは、全ブランドが日本初公開モデルを披露する予定とされている。詳細な車名こそ明かされていないものの、会期中には各モデルを紹介するプレゼンテーションも実施され、3ブランドの世界観を一度に体感できる場となる。
注目すべきは、TASという場を「ブランド価値の発信拠点」と明確に位置付けている点だ。量販モデルの販売促進というよりも、デザイン、ライフスタイル、電動化といった中長期的な文脈で、日本市場における存在感を高めていく意図が感じられる。


