最終パワーステージでヌーヴィルにアクシデント
ラリー最終日、大量リードに守られたヌーヴィルは今シーズン初勝利を果たすべく、慎重にステージを進める。一方の勝田も、すでにチームメイトのソルベルグ、エバンスがデイリタイアを喫しているため、2位を確実にキープすべく3つのステージを安全マージンを取りながら走る。
そして迎えた最終パワーステージ。無事に14.56kmを走り終え「2位」のインタビューを受ける勝田に、ヌーヴィルがコースオフしたという驚きのニュースがもたらされる。路面に積ったグラベルに足元を取られたヌーヴィルのヒョンデ i20Nは、オーバーステアのまま右フロントを石壁にヒットさせ、サスペンションを壊してしまったのだ。これで勝田がまさかの大逆転優勝となった。
状況が状況なだけに勝田はさすがに複雑な表情で、「信じられません。こんな形で勝つことになるなんて。ティエリーには本当に気の毒です」とコメント。サファリ・ラリー・ケニアに続く2連勝となったことで、勝田はドライバーズ選手権で初めてポイントリーダーの座につくことになった。

日本人ドライバーとして初めてWRCでチャンピオンシップをランキングトップに立った勝田貴元(トヨタ・右)。粘り強く走り切ったことが結果につながった。
次戦第5戦ラリーカナリア諸島は4月23〜26日、スペイン領カナリア諸島グランカナリアのターマック路面で開催される。2025年に初めてWRCとして開催されたこのイベントは、ハイグリップなターマックロードが戦いの舞台となる。(文:新村いつき)
2026年 WRC第4戦ラリー・クロアチア リザルト
2026年 WRC第4戦ラリー・クロアチア 結果
1位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)2h51m15.8s
2位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+20.7s
3位:H.パッドン(ヒョンデ i20N ラリー1)+2m07.7s
4位:Y.ロッセル(ランチア イプシロン HFラリー2)+5m19.9s
5位:L.ロッセル(シトロエンC3 ラリー2)+5m58.7s
6位:N.グリアジン(ランチア イプシロン HFラリー2)+6m17.8s
7位:A.カション(トヨタ GRヤリス ラリー2)+6m42.8s
8位:R.コルホネン(トヨタ GRヤリス ラリー2)+6m54.0s
9位:R.ダプラm(シュコダ ファビアRS ラリー2)+7m38.1s
10位:E.リンドホルム(シュコダ ファビアRS ラリー2)+9m20.5s
2026年 WRC第4戦ラリー・クロアチア スーパーサンデー 結果
1位:O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー1)30m38.5s
2位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1.0s
3位:J.アームストロング(フォード プーマ ラリー1)+13.2s
4位:A.フルモー(ヒョンデ i20N ラリー1)+20.6s
5位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+32.6s
2026年 WRCドライバーズランキング(第4戦終了時)
1位:勝田貴元(トヨタ)81
2位:E.エバンス(トヨタ)74
3位:O.ソルベルグ(トヨタ)68
4位:S.パヤリ(トヨタ)52
5位:A.フルモー(ヒョンデ)49
6位:S.オジェ(トヨタ)26
7位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ)25
2026年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第4戦終了時)
1位:トヨタ 208
2位:ヒョンデ 131
3位:Mスポーツ・フォード 51



