2026年ゴールデンウイークの特別連載として、世界を目指して計画されたが、幻に終わってしまった日本のスーパーカーたちを紹介しよう。今回は、1995年にトミタ夢工場が発表した「トミーカイラ ZZ」だ。

トミーカイラ ZZ(TOMMY KAIRA ZZ:1995)

画像: ルーフもサイドウインドーもないスパルタンなスタイル。リアのエンジンフードは二重で、ハードトップとして装着できた。

ルーフもサイドウインドーもないスパルタンなスタイル。リアのエンジンフードは二重で、ハードトップとして装着できた。

京都の小さなコーチビルダー、トミタ夢工場。創業者の富田義一(とみた・よしかず)社長と解良喜久雄(かいら・きくお)氏の二人の名を取って「トミーカイラ」のブランド名でチューニングカーの製作を行っていた。

1995年、完全なオリジナル車として発表されたのが、この「トミーカイラ ZZ(ズィーズィー)」だ。その車名は富田氏と解良氏、ふたりの爺さん(爺・爺)に由来すると言われている。

センターセクションはアルミモノコックを採用し、前後に鋼管サブフレームという構造。サスペンションは四輪ダブルウイッシュボーン。これにFRP製のボディカウルという構成。ルーフ、サイドウインドー、エアコンといった走りに直接関係ない部分はそぎ落とし、低重心であるととともに、車両重量はわずか690kgに抑えた。

エンジンは日産のSR20DE型 直4 DOHC。インジェクションではなくFCRキャブレターにより細かなエンジンセッティングを行うこができ、最高出力180psと最大トルク19.6kgmを発生した。これによりパワー/ウエイト レシオは3.83となり、まさにスーパーカーにふさわしい数値だった。

トミーカイラ ZZの生産は日本ではなくイギリスで行われ、1997年に販売開始。2年間で200台以上が生産された。1999年に保安基準の改正でZZは大幅な構造変更を余儀なくされることになり、販売中止にいたった。とはいえ、今回紹介した8台の国産スーパーカーのうち、唯一市販されたモデルとなった。

画像: 横置きミッドシップ搭載されたSR20DE型エンジン。燃料供給装置はEGIからFCRキャブレター4連装に変更された。

横置きミッドシップ搭載されたSR20DE型エンジン。燃料供給装置はEGIからFCRキャブレター4連装に変更された。

トミーカイラ ZZ 主要諸元

●全長×全幅×全高:3630×1740×1100mm
●ホイールベース:2375mm
●車両重量:690kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:1996cc
●最高出力:180ps/6900rpm
●最大トルク:19.6kgm/4900rpm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:横置きミッドシップRWD

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