パガーニ ウトピア(PAGANI UTOPIA:2022〜)
2022年9月、パガーニ アウトモビリはゾンダ、ウアイラに続く第3のモデルとして「ウトピア(Utopia)」をワールドプレミアした。デビュー当初は車名の由来から「ユートピア(理想郷)」と呼ばれていたが、最近では原語の発音に近い「ウトピア」と呼ばれている。
そのスタイリングは、すべてのパガーニ車と同様に美的な衝撃を与える。他のクルマとは、まったく違う。しかもシンプルだ。より流麗で曲線的なフォルム。フロントガラスから丸みを帯びたアッパーエッジ、ウイングとボンネットの細部に至るまで、柔らかな輪郭であり、新しい表情が与えられている。エアロデバイスはほとんどないが、これまで以上に空力性能は高められている。ほかのパガーニ車と同様にモノコックはカーボン製だが、新しい複合材料も開発して採用している。同じ密度で、38%もの剛性アップを果たしている。
パガーニ車のアイデンティティでもある流線形のデュアルヘッドライト、翼型のサポートで空中に吊り下げられているかのようなアウトサイドミラー、リアエンド両端に浮いているようなテールランプ、そしてチタン製のクワッドエキゾーストエンド。パーツのひとつひとつが美しい。

パガーニの新たなハイパーカー、「ウトピア」。独特のデュアルヘッドライトの形状もパガーニ車のアイデンティティのひとつだ。
インテリアはエクステリア以上に独創的で、モダンでもレトロでもない、時代を超越したものだ。ドライバーの前にある最小限のディスプレイ以外に画面はない。すべての計器類はアナログで、微妙な数値が読みやすい。シフトレバーは動きが分かるスケルトン構造を採用。中空スポークリムのステアリングホイールはアルミニウムブロックから、ペダルも金属ブロックから作られている。
パワーユニットは、メルセデスAMGがパガーニのために特別に製造した6L V12ツインターボだ。最高出力は864bhp、最大トルクは1100Nmを発生。トランスミッションはXトラック社に開発を依頼した7速AMTだが、マニュアルトランスミッションを熱望するマニアのために7速MTも設定されている。

走る工芸品と呼ばれるパガーニの美しいインテリア。ほとんどのメーター類はアナログで、シフトレバーは動きが分かるスケルトン構造。
2024年8月、オープンモデルのロードスターが発表された。デタッチャブルのハードトップを採用し、モノコックシャシの再設計で車両重量はクーペと変わらないという。なお、ウトピアクーペは99台、ロードスターも130台の限定ですでに完売しているが、生産は現在も続けられている。

2024年8月に発表された、130台限定のウトピア ロードスター。ハードトップは着脱式で、パワースペックなどはクーペと同じ。
パガーニ ウトピア 主要諸元
●全長×全幅×全高:4686×2050×1142mm
●ホイールベース:2651mm
●車両重量:1280kg
●エンジン種類:60度V12 DOHCツインターボ
●総排気量:5980cc
●最高出力:864bhp/6000rpm
●最大トルク:1100Nm/5900rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・85L
●トランスミッション:7速AMTもしくは7速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前265/35R21、後325/30R22




