いまやアクション映画俳優の第一人者ともいえる舘ひろしが主演する最新作が、高齢者の免許返納をテーマにしたコメディ映画『免許返納!?』だ。その見どころを映画評論家の永田よしのり氏に紹介してもらおう。(Ⓒ2026「免許返納!?」製作委員会)

いまや社会問題のひとつとなった「高齢者の運転免許証返納」

読者の皆さんは覚えているだろうか? 1994年に、舘ひろし演ずる日本映画のアクションスター 南条弘が、運転免許証を取得するために悪戦苦闘する「免許がない!」というコメディ映画があったことを。その公開から32年、これをオマージュした映画として製作・公開されるのが本作品「免許返納!?」だ。主演も「免許がない!」と同じ舘ひろし=南条弘。

昨今の自動車運転事情では、高齢者の運転事故が社会問題のひとつ。認知機能や運動能力の低下などから、運転免許証返納が高齢者には推奨されている。しかしながら地方の交通事情や生活移動手段などの問題から、なかなか難しい現実も存在している。そんな免許返納問題を主軸におきながら「人生の新しい一歩を踏み出すには年齢なんて関係ない!」という力強いメッセージが込められた娯楽作品に仕上がっている。

画像1: Ⓒ2026「免許返納!?」製作委員会

Ⓒ2026「免許返納!?」製作委員会

映画はクルマとオートバイを愛する映画スター 南条弘の古希(70歳)の祝いの席から始まる。若い頃に大ヒットした映画「ハーレーライダー」の共演者 尾崎(宇崎竜童)と再会したが、その尾崎がオートバイ事故を起こし入院してしまう。盟友へのコメントを求められ「クルマやバイクより大事なものがある」と発言したことから「南条弘運転免許証返納騒動」に発展。そんな気はさらさらなかった南条だが、事務所の社長(吉田鋼太郎)が政府広報案件の免許返納推奨CMまで請け負ってしまい、さらに免許返納方向に追い詰められていく・・・。

画像2: Ⓒ2026「免許返納!?」製作委員会

Ⓒ2026「免許返納!?」製作委員会

南条は、昨今自分に求められている文芸作品よりも、若い頃のようなアクション映画を作りたいという思いがあった。免許返納したら、愛車のフェラーリ328GTSを運転することも大型オートバイのハーレーダビッドソンを運転することもできなくなる。さらに南条には心に秘めたある想いがあり、それを実現するためには自分でクルマを運転することは必須だったのだ。しかし、所属事務所はCM出演や世間体面のため南条にクルマを運転させないように、若きマネージャー 川奈(西野七瀬)を張り付け監視させる。

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