2026年6月17日、日産自動車(以下、日産)はコンパクトSUV「キックス(KICKS)」をフルモデルチェンジして、同年6月18日に発売すると発表した。これに合わせて、カスタムカー「ロッククリーク」の情報も先行公開した。

第3世代「e-POWER」を日本市場で初の搭載

キックスは日産のコンパクトSUVだが、2008年から2012年までは同名の軽自動車(三菱 パジェロミニのOEM供給を受けて)として販売されていたモデル。現在のコンパクトSUVとして生まれ変わったのは2016年のこと。グローバルカーとしてブラジルやアジアなどで生産され、日本にはタイで生産されたモデルが2020年にジュークの後継車として導入された。パワートレーンは日本専用に1.2Lエンジン+モーターのシリーズハイブリッドシステム「e-POWER」が搭載された。

画像: 従来型よりひとまわりサイズアップ。ボディカラーは、コミュニケーションカラーのレゾナンスブルー。

従来型よりひとまわりサイズアップ。ボディカラーは、コミュニケーションカラーのレゾナンスブルー。

今回発表された新型キックスは従来型より70mmほど長く、40mm幅広く、10mm高く、そしてホイールベースも35mm長いという、ひとまわり大きなサイズとなった。スタイリングも一新され、アメリカンフットボールのヘルメットから着想を得たというフロントマスクや、リアでは「口の字」型の黒いグラフィックと車幅いっぱいのテールランプなどで、先進的で大胆な外観はSUVらしい存在感も強調している。

インテリアでは、インパネやセンターコンソール、ドアトリムなどに合皮やファブリック素材で仕立てたソフトマテリアルを採用し、上質さと触れたときの心地良さを追求している。サイズアップは、従来型で課題とされていた後席や荷室のスペース拡大に充てられ、とくに後席ではクラストップレベルのニー&ヘッドルームや室内幅を確保している。また、上級グレードにはGoogle搭載のニッサンコネクト インフォテインメントシステムと12.3インチのデュアルディスプレイを採用した統合型インターフェイスディスプレイも装備する。

画像: ソフトマテリアルを採用したインテリア。統合型インターフェースディスプレイは12.3インチのデュアルディスプレイ。

ソフトマテリアルを採用したインテリア。統合型インターフェースディスプレイは12.3インチのデュアルディスプレイ。

パワートレーンには、日本市場で初となる第3世代のe-POWERを搭載。モーター/発電機/インバーター/減速機/増速機という5つの主要構成部品を一体化した5-in-1のシリーズハイブリッドシステムで、小型・軽量化とともに高剛性を実現している。これに発電用の1.4L 直3エンジンを組み合わせ、燃費性能と静粛性を向上させている。さらに、4WDモデルには電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE」を採用し、モーターとブレーキの統合制御で気持ち良いコーナリングや快適な乗り心地を実現している。

安全装備では、プロパイロットを全車に標準装備。新たにインテリジェント アラウンドビューモニターやインテリジェント エマージェンシーブレーキなども搭載し、安全性能も高めている。

車両価格は、X シンプルパッケージ(FWD)の299万9700円からG e-4ORCE(4WD)の424万8200円。エントリーグレードは従来型を大きく下回り300万円を切るという戦略的な価格設定で、トヨタ カローラクロスやホンダ ヴェゼルといったライバルに挑む。なお、新型キックスは日本の追浜工場で生産される最後のニューモデルとなる。

画像: パワートレーンは第3世代のe-POWERに、4WDモデルではe-4ORCEも採用した。

パワートレーンは第3世代のe-POWERに、4WDモデルではe-4ORCEも採用した。

日産 キックス G 主要諸元

●全長×全幅×全高:4365×1800×1615mm
●ホイールベース:2655mm
●車両重量:1480kg
●エンジン:直3 DOHC+モーター
●総排気量:1433cc
●最高出力:72kW(98ps)/6000rpm
●最大トルク:115Nm(11.7kgm)/6000rpm
●モーター最高出力:105kW(143ps)/4600-1万0700rpm
●モーター最大トルク:315Nm(32.0kgm)/0-2700rpm
●トランスミッション:なし
●駆動方式:横置きFWD
●燃料・タンク容量:レギュラー・45L
●WLTCモード燃費:23.4km/L
●タイヤサイズ:225/45R19
●車両価格(税込):389万8400円

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