ブガッティ トゥールビヨン(BUGATTI TOURBILLON:2024〜)
2024年6月、ブガッティ オトモビルはまったく新しいパワートレーンとプラットフォームによるハイパースポーツカー「トゥールビヨン(Tourbillon)」を送り出した。その車名はフランス語で「渦」を意味し、18世紀の天才時計技師ルイ・ブレゲが作り出した腕時計の構造に由来している。ブレゲが作り出した腕時計と同様、けっして古くならないデザインとエンジニアリング技術によって何世代にもわたって家宝になるような、そんな永遠のクルマとして設計された。
エクステリアではヴェイロンやシロンと同様、馬蹄形のフロントグリル、ボディサイドのCライン、ボディ中央の尾根、そしてデュアルカラースプリットという4つのブガッティ デザインの要素は踏襲しつつ進化されている。400km/h以上で走行する際の巨大な空気抵抗、パワートレーンの発する熱などをバランスするために、ボディの表面やエアインテークなどの形状は慎重に設計された。可動式リアウイングも備わり、これは減速時にはエアブレーキとしても作動する。

リアまわりのデザインは、シロンからかなり進化している。フロントからリアまで、ボディ中央の「尾根」も継承されている。
100年後も色褪せることのない、時代を超越したインテリアデザインを目指し、腕時計のトゥールビヨンのようにインストルメントクラスターは600以上の部品で構成され、チタンやサファイア、ルビーなども採用されている。しかも、このクラスターはハンドルスポークの前に備わり、操舵してもスポークによって表示が遮られることはない。センターコンソールはクリスタルガラスのアルミニウムで形成されたセンターコンソール、そこにエンジンスタートのプルレバーなどが備わる。必要に応じて上部からタッチスクリーンが展開する。
搭載されるエンジンは従来までのW16気筒ではない。コスワースの協力で設計された新開発の8.3L 自然吸気V16エンジンに、リアアクスルに1基の電気モーター、フロントにも2基の電気モーターを取り付けたeアクスルと組み合わされたハイブリッドシステムをパワートレーンとする。システム総合の最高出力は1800psに達する。しかも、最先端の技術と軽量素材の採用により、エンジンの重さはわずか252kgだ。フル充電の状態なら、モーターだけで60km以上の走行が可能だ。
トゥールビヨンは2026年からのデリバリーを目指して、現在もプロトタイプのテストが進められている。生産台数は250台で、車両価格は380万ユーロ(発表時のレートで、約6億5000万円)からとなっている。

インストルメントクラスターはハンドルのスポークの前に備わり、ハンドルを切っても表示が遮られることはない。
ブガッティ トゥールビヨン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4671×2051×1189mm
●ホイールベース:2740mm
●車両乾燥重量:1995kg
●エンジン種類:V16 DOHC+3モーター
●総排気量:8355cc
●システム最高出力:1800ps
●システム最大トルク:900Nm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・100L
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●タイヤサイズ:前285/35R20、後345/30R21



