伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、ケーニグセグが2020年に発表した「ジェメーラ」だ。

ケーニグセグ ジェメーラ(KOENIGSEGG GEMERA:2020〜)

2020年に発表された「ジェメーラ」は、世界初であり、ケーニグセグ史上においても初となる「4シーター メガGT」だ。ハイパーカーの世界で「メガカー」というのは、最高出力が1メガワット(MW)=約1360bhpを超えるモデルを指す。そしてジェメーラは、そんなハイパワーを得ながらも快適でラグジュアリーなキャビンも備え、しかも環境性能までも融合させた、ハイパー「ファミリーカー」なのだ。

ジェメーラ(GEMERA)という車名には、スウェーデン語の「ge(与える)」と「mera(より多くの)」を組み合わせ、「より多くを与えるために」という作り手の想いが込められている。

画像: ホイールベースは3000mmもあるが、4WSと四輪トルクベクタリングを装備して街中でも扱いやすいという。

ホイールベースは3000mmもあるが、4WSと四輪トルクベクタリングを装備して街中でも扱いやすいという。

パワートレーンは、単体で600bhpを発生する2Lの3気筒ツインターボエンジンはリアミッドに搭載され、3基のモーター(クランクシャフトに直結して前輪を駆動する1基、左右の後輪に2基)を組み合わせ、システムトータルで最高出力1700bhp(1.27MW)と最大トルク3500Nmを発生。エンジンは前輪を駆動する。0→100km/h加速はわずか1.9秒。モーターだけで速度は300km/hに達し、最大50kmの走行を実現している。ハイブリッドモードでは950kmの連続走行が可能。またエンジンは第2世代のバイオエタノールやE85などの次世代燃料にも対応している。

画像: 「世界最強のファミリーカー」らしい、ハイクオリティなインテリア。安全&快適装備の充実度は素晴らしい。

「世界最強のファミリーカー」らしい、ハイクオリティなインテリア。安全&快適装備の充実度は素晴らしい。

ホイールベースは3000mmもあるが、4WSと四輪トルクベクタリングを組み合わせ、街中では扱いやすく、ワインディングロードでは俊敏性を発揮する。ジェット戦闘機をインスパイアしたラップアラウンド式フロントウインドーなど、そのスタイリングはケーニグセグの伝統を引き継いでいる。伝統の「ディヘドラル シンクロヘリックス アクチュエーションドア」も採用。強靱なカーボン製モノコックタブによりBピラーを排除し、2ドアながらリアシートへもアクセスしやすい。

スタビリティコントロールやトラクションコントロールはもちろん、新世代のADAS 2.5まで装備する。ハイエンドオーディオや前後席ともヒーターやディスプレイといった快適装備も充実しており、まさに「世界最強のファミリーカー」といえるだろう。

画像: ジェメーラの透視図。ミッドシップ搭載されたエンジンは前輪を駆動し、後輪はモーターで駆動する。

ジェメーラの透視図。ミッドシップ搭載されたエンジンは前輪を駆動し、後輪はモーターで駆動する。

ケーニグセグ ジェメーラ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4975×1988×1295mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:1995kg
●エンジン種類:直3 DOHCターボ+3モーター
●総排気量:1998cc
●エンジン最高出力:600bhp/7500rpm
●エンジン最大トルク:600Nm/2000-7000rpm
●システム総合出力:1700bhp
●システム総合トルク:3500Nm
●燃料・タンク容量:プレミアム(メタノールも可)・75L
●トランスミッション:9速AMT
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:前295/30ZR21、後315/30ZR22

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