ゼンヴォ オーロラ(ZENVO AURORA:2023〜)
ゼンヴォは2007年に創立された、デンマーク発(初でもある)のハイパーカーメーカーだ。ハンドメイドモデルを少量生産していたが、2023年に発表されたオーロラはゼンヴォ初の量産車だ。といっても、100台の限定生産だが。
オーロラは「トゥール(Tur:デンマーク語で『旅行』の意味)」と「アジール(Agil:デンマーク語でアジャイル=『機敏な』という意味)」の2モデル構成で、それぞれ50台の限定生産だ。トゥールはグランドツーリングカー的なモデルであり、アジールはサーキット走行も可能なモデル。ポルシェ 911に例えると、トゥールはターボS、アジールはGT2 RSに相当するモデルだという。
いずれもスカンジナビアン デザインにインスパイアされたというボディラインは、工芸品のようなクラフトマンシップが生み出す美しさを誇っている。ボディパネルやシャシはフルカーボン製だ。

グランドツーリングカー的なトゥールのインテリアは、タン(ライトブラウン)のレザーとカーボンのコントラストが美しい。
撮影車はいずれもモックアップのプロトタイプのためエンジンは搭載されていないが、実車にはレーシングカーのピストン製造などでお馴染みのマーレ(MAHLE)社とコラボして開発された6.6Lの90度 V12エンジンにクワッドターボを装着して搭載。これに電気モーターも組み合わせたハイブリッドで、さらにトゥールは前輪にモーターを2基追加した電気式4WDとなる。
9800rpmまで回るという超高回転型のV12クワッドターボが発生させる最高出力は1250hp。電気モーターは1基200hpで、システム総合によるパワースペックは、トゥールで1850hp/1700Nm、アジールで1450hp/1400Nmとなる。これに7速AMTを組み合わせ、トゥールの最高速が450km/h、アジールが365km/hという超ハイパフォーマンスを発揮する。それでも、電気モーターのみでのEV走行も可能。また、リバース(後退)は電気モーターのみで駆動する。
実車のデリバリーは2027年以降になる予定。日本での車両価格は、トゥール/アジールとも259万ユーロ(発表当時のレートで、約4億1400万円)がベースとなっている。
ゼンヴォ オーロラ トゥール 主要諸元
●全長×全幅×全高:4819×2020×1117mm
●ホイールベース:2800mm
●車両重量:1450kg以下
●エンジン種類:90度V12 DOHCクワッドターボ+3モーター
●総排気量:6.6L
●エンジン最高出力:1250hp
●エンジン最大トルク:700Nm/5500rpm
●モーター最高出力:200hp×3
●システム最高出力:1850hp
●システム最大トルク:1750Nm
●トランスミッション:7速AMT
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:前265/35R20、後325/30R21




